ヤマハのレギュラーライダーたちが来季型のプロトタイプマシンを試乗

ファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンス、ジャック・ミラーがオフィシャルテストを利用して、アウグスト・フェルナンデェスがワイルドカード参戦で使用した『V4』エンジンを搭載したプロトタイプマシンを検証

ヤマハは、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに来季に向けて開発を進める『V4』エンジンを搭載したプロトタイプマシンを初投入。ワイルドカード参戦したアウグスト・フェルナンデェスが実戦でデータ収集を目的に試したバイクをファビオ・クアルタラロアレックス・リンスジャック・ミラーの3人が試乗した。

前戦カタルーニャGP後のプライベートテストに続き、今回が2度目のテストとなったファビオ・クアルタラロは73ラップを周回して総合18番手。「公の場で『V4』を走らせるのは今回が初めてだったから、最初のランから戻ってきた時に多くの注目を集めるのは当然のことだと思う。」

Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test
Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test

「他のライダーたちと一緒に本格的なテストは今回が初めてだけど、今の自分たちのポジションはある程度見えていた。昨日のレースでアウグスト・フェルナンデェスが苦しんでいたのを見たけど、今日の僕たちは少し似たような状況だった。」

「当然、このバイクはまだ開発初期段階なので、やるべきことはまだまだ沢山ある。良いベースがあるのかどうかを判断するにはまだ早い。今のところ、新しいバイクは直列4気筒よりも劣っている、バルセロナでは『V4』との性能差を実感したけど、ここでは感じられなかった。改善の余地はある。」

「全てにおいて取り組む必要がある。最高速度はかなり遅い。グリップもまだ十分ではない。電子制御も取り組むところが沢山ある。空力は直列4気筒から、ほぼコピー&ペーストしたようなもの。『V4』エンジンへの適応は全く問題ないけど、エンジンが全ての問題を一度に解決してくれると期待すべきではない。セッティングや電子制御など、調整が必要な重要な部分もある。今はその可能性を探っているところ。」

Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test
Fabio Quartararo, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test

午前のセッションで現行型に乗り込んだアレックス・リンスは午後から新しいプロトタイプマシンを試乗。1週間前のプライベートに続き、2度目のテストとなり、計80ラップを周回して総合17番手。

「新しいバイクに大変満足。良い点も多く、改善の余地も沢山ある。ブレーキングの感触は良かった。まだ『最終的なバイク』を入手するには、まだ早すぎる。確かに次に新しいバイクに乗るときには、多くのパーツが変更されるだろう。ラップタイムはかなり差があったけど、『V4』エンジン搭載のプロトタイプはグリップも良い。僕たち正しい方向に進んでいる。」

Alex Rins, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test
Alex Rins, Monster Energy Yamaha MotoGP™ Team, San Marino MotoGP™ Test

誰よりも先にトラックに飛び出したジャック・ミラーは62ラップを周回して総合19番手。「新型『V4』バイクのシェイクダウンを行う機会を得られたことは、僕たちにとって非常に興味深い経験だった。 長所と短所の両方を理解し、長所を最大限に活かし、短所を改善するための良いテストになった。」

「正しい方向に進んでいる。バイクは順調に機能しており、今年型と比較して、幾つかの分野では既に進歩を遂げているので、良い方向に向かっていると言えるだろう。」

「コーナーリングスピードが最大の強みだった現行型から乗り換えた僕たちは、ジオメトリー、重量配分など、あらゆる面で新たなバランスを見つけようとしている。何よりも重要なのはセットアップ。バイクはあらゆる面で期待通りの性能を発揮しているけど、改善が必要なところも確かにある。プロジェクトはまだ初期段階だから、あとは時間が必要。」

Jack Miller, Prima Pramac Yamaha MotoGP™, San Marino MotoGP™ Test
Jack Miller, Prima Pramac Yamaha MotoGP™, San Marino MotoGP™ Test

シーズ終了後にヤマハから離脱するミゲール・オリベイラは現行型に乗り込み、電子制御に関するアイデアをまとめることを目的に54ラップを周回して総合16番手だった。

 

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