「実際に追い抜くチャンスはなかった」

最後までマルク・マルケスに挑んだマルコ・ベツェッキが2023年のサンマリノ以来今季初のダブルポディウムを獲得し、総合6位に浮上

アプリリア・レーシングマルコ・ベツェッキは、プレミアクラス1年目の2022年に初表彰台、2年目の2023年にティソ・スプリントで初優勝と2年連続の2位を獲得したTT・サーキット・アッセンに挑戦すると、課題の公式予選で今季最高位の5位。

13ラップのティソ・スプリントは1ラップ目4番手、2ラップ目3番手に浮上して、マルケス兄弟を追走。2023年10月の第15戦インドネシアGP以来今季初の表彰台を獲得して、昨年8月の第12戦アラゴンGPから続いていたドゥカティの連続表彰台独占記録を阻止。

Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands

26ラップのグランプリレースは、2列目5番グリッドから2ラップ目3番手、8ラップ目2番手に浮上して、マルク・マルケスを追走。0.635秒差の2位でチェッカーフラッグを受け、今季初優勝を挙げた第7戦イギリスGPに続き2度目の表彰台を獲得し、2023年9月の第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来4度目となるダブルポディウムを達成した。

「もちろん、勝利を夢見た。土曜日と日曜日に表彰台を獲得できたのは、いつ以来だったのか思い出せない。上手くスタートを切って、直ぐに追い上げ、マルク・マルケスの後ろに位置した時、トライしようと思ったけど、彼はレース後半に一歩前進して、追い越すのではなく、追いかけることが挑戦となった。」

MotoGP™, Grand Prix, Motul Grand Prix of the Netherlands
MotoGP™, Grand Prix, Motul Grand Prix of the Netherlands

マルク・マルケスへのアタック

「正直なところ、アタックのチャンスがあると感じたのは、ファイナルシケイン手前のブレーキングだけ。そこでペッコ・バグナイアアレックス・マルケスを抜いたけど、マルク・マルケスは15コーナーが速かった。時々、スリップストリームで接近しすぎて、方向転換の時に引っかかってしまうことがあった。トライしたけど、実際に追い抜くチャンスはなかった。 」

「あと少しという感覚はあった。何度も計画したけど、追い抜きを仕掛けるほど十分に近づくことはできなかった。最後に追い抜くために研究したけど、周回を重ねるごとに彼は良くなり、僕はレース中ずっと限界の状態だった。」

Francesco Bagnaia, Marco Bezzecchi, Motul Grand Prix of the Netherlands
Francesco Bagnaia, Marco Bezzecchi, Motul Grand Prix of the Netherlands

マルク・マルケスから感銘を受けたことは?

「今までに見たことのないものは何もなかった。彼はどこでも強い。特に左コーナーで強い。もちろん、彼を見ることで僕自身の改善に役立ち、今回は彼を追いかけたことで、沢山のことを学んだ。」

 ドゥカティと比較して不足していることは?

 「ドゥカティはマネジメントを改善しながら、あのペースを維持できると思う。僕はペースを維持するために、レース中はずっと100%で走らなければいけなかった。僕たちはその部分の改善を目指して作業を進めている。ノアーレは素晴らしい仕事をしている。」

Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands

予選の改善

「間違いなく改善された。これは必要なステップであり、作業を続けなければいけない。一歩前進したけど、現状に満足することなく、作業を継続する必要がある。この前進がこの結果につながった。この方向で進んで行きたい。」

エアロダイナミクス

「新しいものは以前使っていたものとかなり似ているけど、確かに幾つかのコーナーで役立った。動画で他のライダーたちと比較してみると、具体的には、10コーナーと11コーナーで大幅な改善があった。これが表彰台獲得の鍵となったけど、マルク・マルケスを追い抜くには十分ではなかった。」

Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing, Motul Grand Prix of the Netherlands

今季のベストレース?

シルバーストンがベストだと思う。シンプルに勝ったから。アッセンでは全てのセクターで格闘していた。タイヤをマネジメントせず、レース中はずっと限界だったけど、ものすごく楽しかった。」

アプリリアとホルヘ・マルティンの間の不確実性

「影響はない。彼らは僕を温かく迎え入れてくれ、関係は素晴らしい。ファクトリーは素晴らしい仕事をしている。僕はパフォーマンスで彼らに恩返しをしたいだけ。」

週末に27ポイントを稼ぎ、総合7位から6位に浮上したマルコ・ベツェッキは、軽量級と中量級時代に表彰台を獲得、2年前にティソ・スプリントで2位、1年前に10位と8位だったザクセンリンクで15ポイント差に接近した総合5位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、18ポイント差の総合4位フランコ・モルビデリに挑戦する。

 

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