チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは31日、来年3月に開催が計画されているブッダ・インターナショナル・サーキットでのインドGPに関して、サーキットが位置するウッタル・プラデーシュ州の州政府と間で、来年から3年間の開催に関して契約を締結したと発表。
ウッタル・プラデーシュ州への国際投資を促進する州政府の組織『Invest UP(インベストアップ)』と新たな契約を結んだことで、2025年から2027年まで開催が確定。
国連人口基金の国連経済社会局の推計により、昨年6月に世界最大の人口に達したインドで最も人口が多い州であり、経済面でも最も急速に成長している市場を持つ地域でもあるウッタル・プラデーシュ州との間で締結された新たな契約により、インド全土のスポーツとバイク産業の両方の成功をさらに促進するための完璧な背景を提供する。
マノージ・クマール・シン(州政府最高秘書官兼インフラ産業開発コミッショナー)
「ウッタル・プラデーシュ州に『MotoGP™』を招致することは、当州を世界的なスポーツの舞台に押し上げるだけでなく、観光、ホスピタリティ、及び関連分野全体で大幅な経済成長を促進します。このイベントは世界中の訪問者を魅了し、世界クラスのスポーツイベントを主催するウッタル・プラデーシュ州の優れた能力を際立たせるでしょう。」
カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)
「ウッタル・プラデーシュ州政府と直接締結した、この新しい契約を発表できることを大変嬉しく思います。初開催のインドGPは大きな成功を収め、『MotoGP™』と開催地域であるウッタル・プラデーシュ州の双方に大きな価値をもたらしました。今後も引き続き協力し、その価値を高めていくことができるのは素晴らしいことです。」
「インドは『MotoGP™』にとって不可欠な市場であり、レースの観衆は健全で確立されており、飛躍的に増加できると確信しています。また国内では毎日何億台もの二輪車が使用されており、『MotoGP™』が二輪車の頂点に立つことにより、メーカーにとってもスポーツ自体にとっても重要なものになっています。」
「我々はウッタル・プラデーシュ州政府と直接協力し、『MotoGP™』をインド、ウッタル・プラデーシュ州、ブッダ・インターナショナル・サーキットに復活させることを大変誇りに思っています。」
ブッダ・インターナショナル・サーキット
2011年10月、インドの首都デリーのデリー連邦直轄地区であるニューデリー近郊のノイダ大都市圏にF1世界選手権を開催するために建設されたブッダ・インターナショナル・サーキットが開業。設計はヘルマン・ティルケ率いるティルケ・エンジニアリングが担当。所有者であるジェイピー・スポーツ・インターナショナルにちなみジェイピー・インターナショナル・サーキットと呼ばれていたが、平和と静けさを意味する『ブッダ』から開業前に名称を変更。
全長5141メートル。2本のストレートと14のコーナー(右9/左5)で構成され、土地の起伏を活かすようなデザインとなり、アップダウンがあり、ピットレーンは600メートル。
開業から2週間後にF1世界選手権が初開催され、2013年まで3年連続して開催された後は、国内イベントやアジアロードレース選手権などを開催。
『MotoGP™』の初開催は昨年9月。週末の3日間で11.1万人が来場。今年は9月20日から22日の開催が計画されていたが、2024年5月29日に運営上の考慮により、2025年3月に開催時期を変更すると発表した。