『FIM JuniorGP™ World Championship(ジュニアGP™世界選手権)』は、今週末にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでシーズン5戦目を開催。
第5戦ヘレス大会は『FIM JuniorGP™ World Championship(ジュニアGP™世界選手権)』と『European Talent Cup(ヨーロピアン・タレント・カップ)』が各2レース、『Moto2™ European Championship(Moto2™欧州選手権)』と『Stock European Championship(ストック欧州選手権)』が各1レースを実施。
ジュニアGP™世界選手権
12週間前にアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ、通称ポルティマオ・サーキットで開催された前戦ポルティマオ大会で優勝と3位を獲得し、総合6位からポイントリーダーに躍り出たアルバロ・カルペ(スペイン)は、先週末にダブル参戦する『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup(レッドブル・ルーキーズ・カップ)』でタイトル獲得に成功。2年前のホセ・アントニオ・ルエダ、1年前のアンヘル・ピケラスに続き、史上3人目のダブルチャンピオンに向け、残り3戦5レースに挑む。
アルバロ・カルペに挑戦するのは、2ポイント差の総合2位ヘスス・リオス(スペイン)、2ポイント差の総合3位マルコス・ウリアルテ(スペイン)、7ポイント差の総合4位アドリアン・クルセス(スペイン)、14ポイント差の総合5位アレッサンドロ・モロシ(イタリア)、25ポイント差の総合6位コーマック・ブキャナン(ニュージランド)、26ポイント差の総合7位マキシモ・キレス(スペイン)。
注目は、2022年ヨーロピアン・タレント・カップ王者のグイド・ピニ(イタリア)。負傷が原因でデビュー戦が前戦となったが、ポールポジションから2位と初優勝。ダブル参戦するレッドブル・ルーキーズ・カップでは終盤3戦に参戦して、6レース連続してトップ11を果たし、総合13位まで挽回。パフォーマンスが上向いている。
日本勢は小田喜阿門(おだきあもん)が今季4度目のポイント圏内、内海孝太郎(うちうみこうたろう)と上江洲葵要(うえずあおい)は今季初のポイント圏内進出を目指す。
Moto2™欧州選手権
前戦のダブルウィンでポイントリーダーに飛び出したロベルト・ガルシア(スペイン)は、負傷代役として、第9戦ドイツGPに初参戦。24番グリッドから転倒リタイアを喫したが、貴重な経験を積み、世界舞台昇格というより明確な目標に向けて、残り3戦4レースに挑む。
ポイントリーダーに挑戦するのは、18ポイント差の総合2位マッティア・カサデイ(イタリア)、19ポイント差の総合3位アルベルト・スーラ(イタリア)。
注目はワイルドカードと負傷代役で今季6戦に参戦した総合4位ホルヘ・ナバーロと総合5位ダニエル・ムニョス。そして、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに負傷代役に指名され、世界デビューを果たした総合7位ウナイ・オラドレ。
日本勢の羽田太河と鳥羽海渡は、今週末にワンステップを踏み出したいところ。
ヨーロピアン・タレント・カップ
ポイントリーダーのマルコ・モレリ(アルゼンチン)は、8月にスラクストン・サーキットで開催された『British Talent Cup(ブリティッシュ・タレント・カップ)』の第6戦にスポット参戦すると連続優勝を果たし、ダブル参戦した『レッドブル・ルーキーズ・カップ』では総合7位に進出。
その『レッドブル・ルーキーズ・カップ』で総合3位を獲得したバレンティン・ペローネ(アルゼンチン)、総合12位ジュリオ・プリエーゼ(イタリア)は、総合2位カルロス・カノ(スペイン)と共にポイントリーダーに挑戦。ターナージーン健人は予選突破を目指す。