『#TheRematch』~タイトルの行方を左右する決定的な対決

残り2戦、2人の候補。マッチポイントがかかるホルヘ・マルティン対フランチェスコ・バグナイアの対決

第19戦マレーシアGPは、今週末の11月1日から3日にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催。11月2日に公式予選とショートレースのティソ・スプリント、3日に決勝レースが催行される。

『#TheRematch』

先週末にチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された前戦タイGPで連続2位を獲得したホルヘ・マルティンは29ポイントを加算。3位と1位を獲得したフランチェスコ・バグナイアは32ポイントを稼ぎ、2人のギャップは20ポイント差から17ポイント差に接近。

残り2戦74ポイントのタイトル争いにおいて、2年前に優勝、1年前に連続3位、今年2月のオフィシャルテストで総合1番手に進出したフランチェスコ・バグナイアが4連勝を挙げて、74ポイントを獲得したとしても、2年前にトップ走行中に転倒、1年前に2位と4位、オフィシャルテストで総合2番手だったホルヘ・マルティンが全てのレースで2位を獲得して58ポイントを加算すれば、ギャップは2ポイント。プリマ・プラマック・レーシングに所属するスペイン人ライダーがプレミアクラスで初タイトルを獲得する。

土曜日のショートレース、ティソ・スプリントの結果次第では、決勝レースにマッチポイントを迎えることになる。

マルク・マルケス対エネア・バスティアニーニ

前戦の結果で2人は、タイトル争いから脱落。総合2位の獲得も失われたことから、狙いは総合3位。当地ではマルク・マルケスが2014年と2018年に優勝、エネア・バスティアニーニは2023年に優勝を挙げていた。

タイトル争い

コンストラクター部門はドゥカティ、チーム部門はドゥカティ・レノボ・チーム、ルーキー・オブ・ザ・イヤーはペドロ・アコスタ、インディペンデントライダー部門と年間のポールポジション獲得数を争い『Pole to Poles』はホルヘ・マルティンが獲得。

インディペンデントチーム部門はプリマ・プラマック・レーシングがタイトル連覇に王手をかけ、年間の予選最速者を決定する『BMW M Award』は、ホルヘ・マルティンフランチェスコ・バグナイアに対して7ポイント差。

アンドレア・イアンノーネ

総合8位ファビオ・ディ・ジャンアントニオは、第11戦オーストリアGP脱臼した左肩の手術を受けるため、残り2戦を欠場。今週末の代役はスーパーバイク世界選手権に参戦するアンドレア・イアンノーネが指名され、2019年11月の最終戦バレンシアGP以来5年ぶりに出走。第15戦インドネシアGPで転倒した際に右手首を骨折したミゲール・オリベイラは、治療とリハビリを続けていることから、アプリリアのテストライダー、ロレンソォ・サバドーリを継続起用。実戦を利用して開発作業を続ける。

天気予報

水曜日の時点で、金曜日から日曜日まで最高気温33度、最低気温25度。金曜日と日曜日はドライコンディション、土曜日は朝方に雨が予報されているが、突発的なスコールがよく発生することから注意が必要。

Moto2™

前戦タイGPでポイントリーダーの小椋藍が日本人として7人目のチャンピオンに輝いたことから、注目は総合2位争い。総合4位フェルミン・アルデグエと総合7位ジョー・ロバーツが負傷により戦列から離れたことから、総合2位アロン・カネト、総合3位セルジオ・ガルシア、総合5位マヌエル・ゴンザレス、総合6位アロンソ・ロペスによる4人の争い。

新人王争いは、総合15位セナ・アギウス、総合17位ディオゴ・モレイラ、総合21位デニス・オンジュの3人。

チーム部門は、小椋藍セルジオ・ガルシアを起用するMTヘルメット-MSIが参戦1年目でタイトルを獲得すれば、コンストラクター部門は2013年から12年連続のタイトルを目指すカレックスと初タイトルを狙うボスコスクロの争い。両メーカーのギャップは14ポイント。

Moto3™

第16戦日本GPでチャンピオンに輝いたダビド・アロンソは、第17戦オーストラリアGPで2017年にジョアン・ミルが記録した年間最多獲得ポイントを更新。第18戦タイGPで1997年にバレンティーノ・ロッシが記録した年間最多勝を更新し、CFモトにコンストラクター部門、CFモト・ガビオタ・アスパル・チームにチーム部門のタイトル獲得に貢献。

今週末に軽量級の史上6人目となる17勝目、史上10人目となる6戦連続優勝に到達するかに注目。

総合2位争いは、総合2位ダニエル・オルガド、総合3位コリン・ベイヤー、総合4位イバン・オルトラの3人。新人王争いは、総合7位アンヘル・ピケラスと総合12位ルカ・ルネッタの2人に絞られた。

メディカル

第17戦オーストラリアGPで左鎖骨を骨折したチェレスティーノ・ヴィエッティは、開催前日の木曜日にメディカルセンターを訪れ、メディカルチェックで回復具合を確認。

第16戦日本GPで右足首を骨折したダニエル・ムニョスの代役は、3戦連続してハリソン・ヴォイト。第17戦オーストラリアGPで右手舟状骨を骨折したジョー・ロバーツの代役は、2戦連続してホルヘ・ナバーロ。前戦タイGPで左手第5中手骨を骨折したフェルミン・アルデグエの代役には、『Moto2™欧州選手権』でボスコスクロ機を走らせ、総合3位に進出するアルベルト・スーラが指名された。

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