F1、世界ラリー選手権、ナスカーで40年以上の経験を持ち、F1に参戦するハースの初代代表を務め、約30年ぶりにF1界でアメリカ人主導のチームを成功に導いたイタリア出身のギュンター・シュタイナーは、9月5日に第15戦カタルーニャGPのプレスカンファレンスルームで『MotoGP™』と『Moto3™』に参戦し、パドックを代表するチーム、テック3の所有権取得を発表。テック3は2026年から新しいチームオーナーの下で新たな時代を迎える。
ギュンター・シュタイナーは最高経営責任者、シルバーストンに拠点を置くメイフィールド・スポーツ・マネジメントの創設者兼最高経営責任者であり、プロジェクトパートナーのリチャード・コールマンがチームプリンシパルに就任。チームは引き続き、テック3として参戦。現行の契約に基づき、KTM機を使用し、フランスのボルム・レ・ミモザにあるチームのベースも維持する。
チームの創立者であり、チームプリンシパルのエルベ・ポンチャラルは今シーズンも引き続きチームを率い、その後、コンサルタントに転身し、若手育成に携わる。
ギュンター・シュタイナー
「これは素晴らしい機会です。テック3は大きな可能性と輝かしい伝統を誇る素晴らしいチーム。エルベ・ポンチャラルがチームと『MotoGP™』に与えた影響は計り知れません。我々がその基盤を引き継ぎ、さらに発展させていくことを光栄に思います。我々は『MotoGP™』パドックの一員となり、成長を続けるチームとスポーツの可能性を最大限に引き出し、新しい観客に届けられることに興奮しています。」
リチャード・コールマン
「我々はこのプロジェクトに謙虚に取り組んでいます。『MotoGP™』パドックには既に素晴らしい才能と専門知識が溢れていることを認識しつつも、同時に野心も持っています。我々はスポーツに対する真の情熱を持って、ただ参加するだけでなく、あらゆるレベルで競い合うためにここにいます。より多くのファンと繋がり、『MotoGP™』の最高の魅力を披露したいと思っています。」
エルベ・ポンチャラル
「これは一つの時代の終わりですが、同時に我々全員にとってエキサイティングな時代の始まりでもあります。テック3誕生以来、『MotoGP™』レースでの勝利、数々の表彰台獲得など、我々が成し遂げてきたすべてのこと、そしてこの数十年にわたり共に歩んできた全ての人々と共に築き上げてきたものを、私は心から誇りに思っています。 ギュンター・シュタイナーがチームに興味を示してくれた時、まさにこの変化を起こす絶好のタイミングだと感じました。彼はチーム創設当初からのロックンロール精神を忘れることなく、方向性、野心、そして誠実さをもってチームを率いてくれると確信しています。『MotoGP™』の新たな時代において、テック3はさらなる成長をしっかりとサポートしてくれるでしょう。」
カルロス・エスペレータ(ドルナスポーツ/チーフスポーティングオフィサー)
「ギュンター・シュタイナーを『MotoGP™』に迎えることを大変嬉しく思います。『MotoGP™』は今、絶好のタイミングで成長軌道を辿り、さらに加速していく態勢を整っています。テック3の伝統は、エルベ・ポンチャラルの『MotoGP™』への貢献と同様に、その功績が物語っています。そして、この新たな時代は、その伝統をさらに発展させていくでしょう。まさに、双方にとって素晴らしい『Win-Win』の関係と言えるでしょう。彼は来年からコンサルタントとしての役割に移行しますが、『MotoGP™』で成し遂げてきたこと、そして貢献したことに感謝し、ギュンター・シュタイナーとリチャード・コールマンを歓迎します。共に働けることに興奮しています。」
ギュンター・シュタイナーは、『MotoGP™』がスポーツエンターテインメント資産として持つ強みと、テック3を成功しているレーシングチームからスポーツフランチャイズへと進化させる可能性を長年信じ、2年以上にわたり『MotoGP™』における事業機会を検討。就任後の使命は、この両方を最大限に活かすこと。つまり、チームのスポーツとしての伝統を維持しながら、『MotoGP™』が成長軌道を続ける中で、ファンとの繋がりの最前線で新たな時代を切り開くことであり、 買収取引は『IKON Capital』が率いる投資家グループによって資金提供される。