チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツが『MotoGP™』の併催として欧州を中心に展開する『Road to MotoGP™』のプログラムの1つであり、KTMとレッドブルの協力を得て開催する『Red Bull MotoGP™ Rookies Cup(レッドブル・ルーキーズ・カップ)』は、今週末にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで最終戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ大会を開催。
開催19年目のタイトル争い
第6戦オーストリア大会を終え、最多6勝を含む7度目の表彰台を獲得した17歳のスペイン人ライダー、ブライアン・ウリアルテは1年前に最終戦のレース2までタイトル争いを繰り広げたが、タイトルを獲得したアルバロ・カルペから僅か2ポイント差の総合2位。
参戦2年目の今季は21ポイント差のアドバンテージを得て、レース1の結果次第では、タイトルを獲得。前戦でトップ3以内が確定したことから、17歳ながら来季『Moto3™』に昇格する資格を得た。
逆転を狙うアジア勢
2023年にイデミツ・アジア・タレント・カップでチャンピオンに輝いた16歳のインドネシア人ライダー、ヴェータ・プラタマは3勝を含む6度目の表彰台を獲得して21ポイント差の総合2位に進出。
2022年にイデミツ・アジア・タレント・カップのタイトルを獲得した18歳のマレーシア人ライダー、ハキム・ダニッシュは1勝を含む7度の表彰台を獲得して、26ポイント差の総合3位に位置。
残り1戦50ポイント差のタイトル争いにおいて、ヴェータ・プラタマとハキム・ダニッシュが逆転すれば、イデミツ・アジア・タレント・カップ出身者としては、佐々木歩夢(2016)、眞崎一樹(2017)に次ぐ3人目のチャンピオンになる。
1年前に当地で優勝と3位を獲得したブライアン・ウリアルテがリードを保てば、スペイン人としてはホルヘ・マルティン(2014)、カルロス・タタイ(2019)、ペドロ・アコスタ(2020)、ホセ・アントニオ・ルエダ(2022)、アンヘル・ピケラス(2023)、アルバロ・カルペ(2024)に次ぐ7人目のタイトル獲得者となる。
さらに、ダブル参戦するジュニアGP™世界選手権でも総合1位に進出。もし、両大会でタイトルを獲得すれば、ホセ・アントニオ・ルエダ(2022)、アンヘル・ピケラス(2023)、アルバロ・カルペ(2024)に次ぐ史上4人目のダブルチャンピオンとなる。
マルコス・モレリ
スペイン生まれのアルゼンチン人ライダーは、第6戦オーストリア大会が終了した時点で総合6位に進出。第15戦カタルーニャGPから最終戦バレンシアGPまで、『Moto3™』にレギュラー参戦することが決まったが、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPを欠場して最終戦に参戦する。