ドゥカティ・レーシング・チームは、１０月２３日に第１８戦インドネシアＧＰで右肩を負傷したマルク・マルケスが手術を受けたスペインの首都マドリード市内の病院で検査を受けた結果、肩甲骨烏口突起基部骨折と靭帯損傷の臨床経過が良好であり、順調に回復していることを確認したが、リハビリ開始まで４週間、患部を固定する必要があることから、今シーズン中に復帰しないと発表。
第２１戦ポルトガルＧＰ、最終戦バレンシアＧＰ、そしてサーキット・リカルド・トルモで開催されるオフィシャルテストを欠場することになった。
マルク・マルケス
「状況全体を分析した結果、たとえ今シーズンのレースやテストに参加することが不可能になったとしても、怪我の生物学的なタイムフレームを尊重することが、最も適切で、賢明かつ一貫した行動方針だと考える。筋肉を１００％回復させ、来シーズンに向けて万全の準備を整えるために、厳しい冬が待ち受けていることは承知している。ワールドチャンピオンという偉大な目標を達成した。もう直ぐ再び一緒に祝うという事実が曇ったり、忘れたりすることはあってはならない。メッセージを寄せてくれたファンとサポートを理解してくれたドゥカティとスポンサーに感謝したい。」
ジジ・ダリーニャ（ドゥカティ・コルセ/ジェネラルマネージャー）
「怪我の診断結果を受けて以来、マルク・マルケスがバレンシアＧＰとテストに出走できる可能性は極めて低いと認識していました。彼がトラックに戻れることは、我々にとって非常に重要であり、残念ですが、来シーズンに向けて１００％のコンディションに戻れるように、彼の回復を優先する必要があると重々承知しています。我々はこの決定に全面的に同意し、リスクを負わないことが誰にとっても最善であると確信しています。彼の早期回復を祈り、会えることを願っています。」
ドゥカティ・コルセはマルク・マルケスが終盤２戦に欠場することから、数日以内に代替ライダーを指名する。