第20戦マレーシアGPの決勝レースは、10月26日にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで行われ、グリッドに並ぶためのサイティングラップ中に3コーナーから4コーナーの間で25番グリッドのノア・デットワイラーに3番グリッドのホセ・アントニオ・ルエダが追突。2人がトラック上で倒れたことから医師団が介入するためにレースディレクションは赤旗を提示。
意識がある2人は個別に近郊の病院にヘリコプターで搬送され、1機がサーキットに戻って来るのを待って、12時00分から予定されていたスタートは13時40分に変更され、周回数が15ラップから3分2のレース距離となる10ラップに縮小され、クイックスタートによりレースが始まると、フロント、リアともにソフトタイヤを選択した2番グリッドの古里太陽がホールショットを決めると、2ラップ目に1度だけポジションを譲ったが、最速ペースを刻み、5ラップ目にコンマ5秒、7ラップ目には1.0秒差にアドバンテージを広げ、参戦77戦目で初優勝。
After many close calls, many attempts, @Taiyofurusato72 is a Grand Prix winner! #MalaysianGP 🇲🇾 pic.twitter.com/HZUMjRZLGk
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) October 26, 2025
日本人ライダーの優勝は、2023年11月の最終戦バレンシアGP(佐々木歩夢)以来40戦ぶり。日本人ライダーの当地での優勝は、2001年10月の第15戦マレーシアGP(宇井陽一)以来24年ぶり。ホンダの優勝は、2024年9月の第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP(アンヘル・ピケラス)以来27戦ぶり。ホンダ・チーム・アジアの優勝は、2019年3月の開幕戦カタールGP(鳥羽海渡)以来131戦ぶり。
気温34度、路面温度53度のドライコンディションの中、7番グリッドのアンヘル・ピケラスは2.259秒差の2位。第15戦カタルーニャGP以来5戦ぶり今季6度目の表彰台を獲得すれば、10番グリッドのアドリアン・フェルナンデェスは2.625秒差の3位に入り、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来4度目の表彰台。
ポールポジションのダビド・アルマンサは2ラップ目1番手に飛び出して、2位争いを繰り広げたが、9ラップ目の最終コーナーで転倒しそうになったことからポジションを落として4位。
11番グリッドの山中琉聖は1ラップ目6番手に浮上した後、2ラップ目8番手、3ラップ目11番手まで後退したが、4ラップ目8番手、最終ラップにポジションを3つ上げて4.338秒差の5位に進出。4番グリッドのアルバロ・カルペは6位。6番グリッドのマキシモ・キレスは7位。14番グリッドのスコット・オグデンは8位。
公式予選2で5番手だったブライアン・ウリアルテは公式予選の低速走行が原因でグリッドペナルティが科せられ、13番グリッドからスタートして9位。5番グリッドのバレンティン・ペローネは10位。9番グリッドのジョエル・ケルソは12位。3番グリッドのグイド・ピニは9ラップ目に転倒した後、レースに復帰して16位。
チャンピオンシップ
総合2位アンヘル・ピケラスは20ポイントを加算。総合3位マキシモ・キレスに対して3ポイント差から14ポイント差にアドバンテージを広げ、総合10位古里太陽は総合8位に浮上。総合9位山中琉聖は総合9位を維持した。
RESULTS
追加情報
クアラルンプール市内の病院にヘリコプターで搬送されたホセ・アントニオ・ルエダは精密検査の結果、複数の打撲傷と右手骨折の疑いがあることが判明。ノア・デットワイラーは複数の手術を受けることになった。