第21戦ポルトガルGPのグランプリレース(周回数25ラップ)は、11月9日現地時間13時00分からアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで行われ、ウォームアップ走行で週末2度目の1番時計を刻んだポールポジションのマルコ・ベッツェッキはホールショットを決めてレースの主導権を握ると、10ラップ目0.8秒差、11ラップ目1.5秒差、14ラップ目には1.4秒差にアドバンテージを広げ、第7戦イギリスGP以来今季2勝目を挙げた。
Mighty Marco! 👊
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) November 9, 2025
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11度目の表彰台
気温20度、路面温度28度のドライコンディションの中、5番グリッドのアレックス・マルケスはスタートで3番手、2ラップ目の1コーナーで2番手に浮上してマルコ・ベッツェッキを追走して2.583秒差の2位。2戦連続11度目の表彰台を獲得すれば、2番グリッドのペドロ・アコスタは3.188秒差の3位に入り、2戦連続5度目の表彰台を獲得。
11番グリッドのフェルミン・アルデグエルは1ラップ目9番手、3ラップ目7番手、11ラップ目4番手に浮上。12.860秒差の4位まで挽回すれば、14番グリッドのブラッド・ビンダーは第18戦インドネシアGPに続き今季2度目のトップ5入り。3番グリッドのファビオ・クアルタラロは6位。
8度目のトップ10入り
ウォームアップ走行で10番手だった12番グリッドの小椋藍はスタートで14番手に後退したが、1ラップ目12番手、3ラップ目10番手、11ラップ目8番手に浮上、23ラップ目にヨハン・ザルコを抜き、19.255秒差の7位でチェッカーフラッグを受け、2戦連続8度目のトップ10、第15戦カタルーニャGP以来今季5度目のシングルフィニッシュ。
9番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオ、6番グリッドのヨハン・ザルコ、10番グリッドのポル・エスパルガロがトップ10入り。
19番グリッドのミゲール・オリベイラは14位。18番グリッドのニコロ・ブレガは15位。ティソ・スプリントでクラッチ問題が発生してリタイアを余儀なくされた21番グリッドのソムキアット・チャントラは17位。16番グリッドのエネア・バスティアニーニは1ラップ目に他車と接触したことからカウルを交換するためにピットレーンに戻り、2ラップ遅れの18位で完走。
4番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは後続とのタイム差を広げていた4番手走行中の11ラップ目10コーナーでフロントから転倒。ティソ・スプリントで技術問題が発生してリタイアを強いられた7番グリッドのジョアン・ミルは再び技術問題に見舞われてリタイア。15番グリッドのフランコ・モルビデリは1ラップ目の5コーナーで他車との接触が原因で転倒。
Let's take a look at the incident that saw Morbidelli crash out at T5 👀💥#PortugueseGP 🇵🇹 pic.twitter.com/rZwSe7lqqg
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チャンピオンシップ
総合3位争いは、総合3位マルコ・ベッツェッキが25ポイントを加算。総合4位フランチェスコ・バグナイアに対して10ポイント差から35ポイント差にアドバンテージを広げ、総合5位ペドロ・アコスタはギャップが29ポイント差から38ポイント差に広がったことから総合3位を獲得する可能性を失ったが総合6位ファビオ・ディ・ジャンアントニオとのアドバンテージが46ポイント差となったことから、トップ5入りが確定。
次戦バレンシアGP
1週間後の11月14日から16日にサーキット・リカルド・トルモで最終戦バレンシアGPが開催。グランプリレースが終了後には年間表彰式『MotoGP™ Awards』、11月18日には2026年シーズン最初のオフィシャルテストが実施される。