ヤマハ発動機は、11月12日にテストライダーのアウグスト・フェルナンデェスが今週末にサーキット・リカルド・トルモで開催される最終戦バレンシアGPにワイルドカードとして参戦することを発表。2026年シーズンのキックオフともいえる最初のオフィシャルテストを視野に入れ、開発中の『V4』エンジンを搭載したプロトタイプマシンを実戦に投入し、レースセッティングのデータ収集を目指す。
アウグスト・フェルナンデェス
「レースに戻れることが嬉しい。特にバレンシアでのレースは嬉しい。『V4』エンジンを搭載したプロトタイプマシンの改良を続け、さらなるデータを収集したい。この冬と来年の仕事の方向性を決める重要な週末となる。スタートが待ちきれない!」
第3戦アメリカズGPから3戦連続してミゲール・オリベイラの負傷代役として参戦したアウグスト・フェルナンデェスは、第8戦アラゴンGPと第12戦チェコGPにワイルドカード参戦。第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPと第20戦マレーシアGPでは来季投入予定のプロトタイプマシンを実戦で走らせ、優勝者から61.5秒差(ヤマハ最高位の8位ファビオ・クアルタラロから40.5秒差)の14位、47.0秒差(5位ファビオ・クアルタラロから35.5秒差)の18位。後半戦3度目、シーズン5度目のワイルドカードとなる今週末は、モーターランド・アラゴンでのプライベートテストを経て、3年前に中量級のタイトルを獲得したサーキット・リカルド・トルモで周回を重ね、開発に必要なデータを収集する。