マルコ・ベッツェッキ&アプリリアが2連勝で締め括る

ラウール・フェルナンデェスが2位を獲得し、アプリリアがワンツーフィニッシュ。小椋藍転倒リタイア

最終戦バレンシアGPグランプリレース(周回数27ラップ)は、11月16日現地時間14時00分からサーキット・リカルド・トルモで行われ、ウォームアップ走行で4番手だったポールポジションのマルコ・ベッツェッキがホールショットを決めてレースの主導権を握り、最後までポジションを譲らずに、第7戦イギリスGP、第21戦ポルトガルGPに続き、自己最多タイとなる年間3勝目、アプリリアと共に初めて連勝を達成した。

ラウール・フェルナンデェス2位

気温18度、路面温度19度のドライコンディションの中、4番グリッドのラウール・フェルナンデェスは3ラップ目3番手、11ラップ目2番手に浮上してマルコ・ベッツェッキを追走。0.686秒差の2位でチェッカーフラッグを受け、前戦で左肩を脱臼したが、初優勝を挙げた第19戦オーストラリアGPに続き、今季2度目の表彰台を獲得。

アプリリアが2023年9月の第11戦カタルーニャGPに続き、2年2ヶ月ぶりに2度目のワンツーフィニッシュを達成。

Raul Fernandez, Trackhouse MotoGP™ Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community
Raul Fernandez, Trackhouse MotoGP™ Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community

17番グリッドのホルヘ・マルティンは第17戦日本GPのティソ・スプリントで他車の転倒を引き起こしたことから、科せられたダブルロングラップペナルティを2ラップ目と3ラップ目に消化した後、まだ体調が万全でないことからリタイアを決断。

今季4度目の表彰台

3番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは4ラップ目5番手に後退したが、21ラップ目4番手、26ラップ目3番手に浮上して3.765秒差の3位。第19戦オーストラリアGP以来3戦ぶり4度目の表彰台、2023年11月の第19戦カタールGP以来となるダブルポディウムを獲得すれば、9番グリッドのフェルミン・アルデグエルは5位。

Fabio Di Giannantonio, Pertamina Enduro VR46 Racing Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community
Fabio Di Giannantonio, Pertamina Enduro VR46 Racing Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community

2番グリッドのアレックス・マルケスは1ラップ目から2番手を走行していたが、リアタイヤの劣化が原因で11ラップ目3番手、20ラップ目4番手、21ランプ5番手、27ラップ目6番手に後退して6位。22番グリッドのニコロ・ブレガは26.144秒差の15位に入り、2戦連続してポイント圏内に進出。

スタート直前のインシデント

7番グリッドのフランコ・モルビデリはウォームアップランからグリッドに並ぶ直前に、既にグリッド上で停止していたアレイシ・エスパルガロのホンダ機に追突。ピットレーンからスタートしたが、カウルが破損していて、左手を痛めていたから1ラップを終えずにリタイア。メディカルセンターで検査を受けた結果、左手の骨折が判明。

Franco Morbidelli, Pertamina Enduro VR46 Racing Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community
Franco Morbidelli, Pertamina Enduro VR46 Racing Team, Motul Grand Prix of the Valencian Community

KTM3台がトップ10入り

5番グリッドのペドロ・アコスタは4ラップ目ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、20ラップ目アレックス・マルケスを抜いて3番手に浮上したが、26ラップ目ファビオ・ディ・ジャンアントニオに抜き返されて4.749秒差の4位。15番グリッドのブラッド・ビンダーは1ラップ目10番手に浮上して8位。20番グリッドのエネア・バスティアニーニは1ラップ目12番手にジャンプアップして10位。21番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは5ラップ目12番手まで浮上したが、14番手を走行中の23ラップ目にリタイア。

コンセッションランキング昇格

13番グリッドのルカ・マリーニは12.644秒差の7位。優遇措置のコンセッションにおいて、ホンダがランク『D』から『C』に昇格するために必要な9ポイントを稼ぎ、10番グリッドのジョアン・ミルはティソ・スプリントで他車の転倒を引き起こしたことから科せられたロングラップペナルティを4ラップ目に消化して13位。24番グリッドのソムキアット・チャントラは17位完走。14番グリッドのアレイシ・エスパルガロは25ラップ目にリタイア。

転倒リタイア

11番グリッドのヨハン・ザルコは1ラップ目の5コーナーで止まり切れず、16番グリッドのフランチェスコ・バグナイアに接触。フランチェスコ・バグナイアはグラベルに押し出されて転倒を強いられ、2戦連続6度目の転倒リタイア、5戦連続8度目のリタイアとなり、ヨハン・ザルコはロングラップペナルティが科せられて12位。

ウォームアップ走行で18番手だった12番グリッドの小椋藍は、ヨハン・ザルコフランチェスコ・バグナイアの接触に影響を受けて17番手までポジションを落とし、15番手走行中の7ラップ目1コーナーで週末2度目、今季16度目の転倒を喫し、第10戦オランダGP、第11戦ドイツGP、第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPに続き今季4度目の転倒リタイア。

ヤマハ勢最高位は9位

8番グリッドのジャック・ミラーはヤマハ勢の最高位となる15.497秒差の9位。18番グリッドのミゲール・オリベイラは11位。19番グリッドのアレックス・リンスは14位。23番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは36.854秒差の16位。

ウォームアップ走行で1番時計を刻んだ6番グリッドのファビオ・クアルタラロは11番手走行中の24ラップ目6コーナーで転倒を喫して、第6戦フランスGPに続き今季2度目の転倒リタイア。

オフィシャルテスト

11月17日にサーキット・リカルド・トルモで2026年シーズン最初のオフィシャルテストが開催。

RESULTS

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