第9戦ドイツGP~MotoGP™クラスプレビュー

路面が舗装されたザクセンリンクで、サマーブレイク直前となる前半戦最後の1戦。初めて総合1位に飛び出したドビツィオーソに、11ポイント差以内で接近するビニャーレス、ロッシ、マルケスらが挑戦。

Sachsenring asphalt © Andreas Kretschel

前半戦最後となる第9戦ドイツGPは、ザクセンリンクで30日(金)に開幕、2日(日)に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、今季最初の2連戦でキャリア初の2連勝を達成し、2度目となる2連戦の緒戦で5戦連続6度目のトップ5入りを果たしたアンドレア・ドビツィオーソが10年目の最高峰クラスで初めてポイントリーダーに飛び出し、昨年3位表彰台を獲得した当地で、僅かなポイント差で接近するライバルたちの挑戦を受ける。

伝統的に四輪、二輪のレースが開催されてきたドイツ東部のザクセン州に建設された当地は、建設から2年後の1998年に初開催。アップダウンに富み、タイトなコーナーが連続する低速トラックとして人気を集め、2016年にプロモーターのADACドイツ自動車連盟とドルナスポーツとの間で、2017年から5年間のグランプリ開催に関して合意すると、ADACとザクセンリンクの運営会社、ザクセンリンク・マネージントの間で5年契約が締結され、2021年まで、ザクセンリンクでの開催が決定。

今年3月、路面の舗装工事を実施。第5戦フランスGPの開催地、ルマンでは事前テストが実施されたが、今回は騒音によるサーキットの使用日数が制限されていることも理由の1つとして、路面状態を確認するテストが行われなかったことから、オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、フロント、リア共に4タイプのタイヤを準備。

前戦TTアッセンで今季2度目の転倒リタイアを喫したマーベリック・ビニャーレスは、総合2位に後退。最高峰クラスで11位と12位だった当地で、4ポイント差の逆転を目指せば、今季初優勝を挙げた総合3位のバレンティーノ・ロッシは、2002年、2005年、2006年、2009年の優勝を含め、8度目の表彰台を獲得、昨年8位だった当地で7ポイント差に挑戦。

2戦連続4度目の表彰台を獲得した総合4位のマルク・マルケスは、125ccクラスでタイトルを獲得した2010年から昨年まで、7年連続のポール・トゥ・フィニッシュを達成。圧倒的な強さを誇ってきた左回りのトラックで、路面状態を確認し、総合1位との11ポイント差に挑めば、厳しい週末を過ごした総合5位のダニ・ペドロサは、2007年、2010年、2011年、2012年の優勝を含む、6度目の表彰台を獲得、昨年6位だった得意とするトラックで、28ポイント差を詰めに行く。

キャリア初の周回遅れで完走した総合8位のホルヘ・ロレンソは、仕切り直しを図り、5戦ぶり2度目の1桁台に進出した総合15位のアンドレア・イアンノーネ、4戦ぶりに完走を果たした総合16位のアレイシ・エスパルガロ、負傷から復帰した総合21位のアレックス・リンス、転倒リタイアを喫した総合24位のサム・ロウズは、トップ10入り、ポイント圏内入りを目指す。

今季の最高位となる11位に進出したKTMは、テストライダーのミカ・カリオをワイルドカードとして招集。総合20位のポル・エスパルガロ、総合23位のブラッドリー・スミスの3人体制で開発スピードのアップを図る。

前戦で際立つ活躍を見せたインディペンデントチームライダー勢。前戦でトップを快走し、昨年の中量級で現在のチームメイトメイトとの優勝争いを僅少さで制した総合6位のヨハン・ザルコを筆頭に、今季2度目の表彰台を獲得した総合7位のダニロ・ペトルッチ、今季4度目のトップ5入りを果たした総合9位のカル・クラッチローらがファクトリー勢に挑戦。総合10位のジョナス・フォルガーが、最高峰クラスのライダーとして初めて地元に登場する。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、ドビツィオーソ、ビニャーレス、ロッシ、マルケス、ペトルッチ、フォルガーが出席する29日(木)のプレスカンファレンスから決勝レースまでライブ配信を提供。

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