昨年、2014年に記録したチャンピオンシップ史上最多の転倒数981回を更新する1062回を記録。特に最高峰クラスは、過去最多だった2015年の215回を大幅に上回る288回を記録したが、今年は前半戦9戦を終了した時点で、昨年153回を若干下回る146回を記録した。
最多転倒は、昨年のチャンピオンシップで最多の転倒数(30回)を記録した新人サム・ロウズの14回。最少転倒は、ファビオ・ディ・ジャンアントニオの1回。
昨年、最高峰クラスに進出してから過去最高となる17回の転倒を記録したマルク・マルケスは、ホームグランプリとなった第7戦カタルーニャGPの3日間で5回の転倒を喫し、通算13回の転倒数を記録すれば、クラス最多となる4回の転倒リタイアを喫したアルバロ・バウティスタは12回、昨年クラス最多の転倒数(26回)を記録したカル・クラッチローは11回、スズキからアプリリアに移籍したアレイシ・エスパルガロは10回を記録。
転倒が少なかったのは、昨年クラス最少の4回だったバレンティーノ・ロッシと最高峰クラス1年目に16回だったティト・ラバット。毎年転倒数が1桁台のエクトル・バルベラも2回だったが、レギュラーライダー23名中唯一転倒が原因のリタイアはなかった。
タイトル争いを繰り広げるトップ5では、総合1位のマルケス、総合2位のマーベリック・ビニャーレス、総合4位のロッシ、総合5位のダニ・ペドロサがそれぞれ2度の転倒リタイアを数えれば、6ポイント差の総合3位に進出するアンドレア・ドビツィオーソは、7番手走行中に後方から他車に追突された第2戦アルゼンチンGPで転倒リタイアを強いられていた。
中量級は、新人ホルヘ・ナバーロが最多の11回。サンドロ・コルテセは10回を記録すれば、新人ブラッド・ビンダーは3戦に欠場したが僅か2回。ファビオ・クアルタラロ、ドミニケ・エガーター、トーマス・ルティ、イサック・ビニャーレスは3回。転倒リタイアなしは、ミゲール・オリベイラ、フランセスコ・バグナイア、マティア・パシーニ、イェスコ・ラフィン、長島哲太の5名。
第5戦フランスGPの決勝レースで多重クラッシュが発生した軽量級は、昨年10回転倒を記録した鈴木竜生が最多の11回。新人の鳥羽海渡は10回を記録すれば、ディ・ジャンアントニオは1回、ヤコブ・コーンフィール、マヌエル・パリアーニ、ナカリン・アティラプワパは2回。転倒リタイアなしは、ジョアン・ミル、マルコス・ラミレス、アンドレア・ミニョ、ニコロ・ブレガ、リビオ・ロイ、佐々木歩夢、マリア・エレーラ、コーンフィール、アティラプワパの9名。
サーキット別では、トラックを再舗装した天候が影響したルマンが最多の94回。TTアッセンは過去最多の91回を記録すれば、再舗装したザクセンリンクは昨年81回から44回に減少した。
前半戦9戦終了時点 オールクラス: 495回 (2016年-515回) MotoGP™クラス: 146回 (2016年-153回) Moto2™クラス: 177回 (2016年-173回) Moto3™クラス: 172回 (2016年-189回)