第10戦チェコGP~MotoGP™クラスプレビュー

前半戦で今季2勝を挙げて総合1位に浮上したマルケスに対し、ビニャーレス、ドビツィオーソ、ロッシ、ペドロサらが挑戦。

第10戦チェコGPは、アウトモトドローム・ブルノで4日(金)に開幕、6日(日)に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、前戦ドイツGPで今季2勝目を挙げて今季初めてポイントリーダーに飛び出したマルク・マルケスが、最高峰クラスに進出した2013年から優勝、4位、2位、3位を獲得した当地で、タイトルを争うライバルたちとのポイントアドバンテージを広げに行く。

1930年頃からチェコ第2の都市ブルノで周辺の街を通過するレースが盛んに開催されてきたが、1980年代にすり針状の地に新しいサーキットが建設され、1987年にチェコスロバキアGPとして復帰。1993年からはチェコGPとして開催され、毎年20万人を超える観衆が集まる。

5ポイント差の総合2位に後退したマーベリック・ビニャーレスは、2年前に最高峰クラスで初の転倒リタイア、昨年9位に進出すれば、10ポイント差の総合4位に後退したバレンティーノ・ロッシは、21年前にキャリア初のポールポジションから初優勝を挙げ、最高峰クラスに進出した2000年から5勝を含む3年連続11度の表彰台を獲得した当地で、ポイントリーダーの奪回、ポイントギャップの縮小を狙う。

6ポイント差の総合3位に後退したアンドレア・ドビツィオーソは、2011年に2位、昨年フロントタイヤの問題でリタイアを強いられれば、総合9位のホルヘ・ロレンソは、2010年と2015年の優勝を含め5度の表彰台を獲得、昨年17位だった当地で、昨年ワンツーフィニッシュを達成した次戦オーストリアGPを前に上位進出を目指す。

26ポイント差の総合5位に位置するダニ・ペドロサは、チームメイトと共に当地で17日から2日間のプライベートテストを実施。2012年と2014年の優勝を含め6度の表彰台を獲得。昨年は12位だった。

総合10位のカル・クラッチローは、昨年キャリア初優勝を挙げたトラックでマルケス、ペドロサと共に2日間のプライベートテストを実施すれば、総合8位のダニロ・ペトルッチと総合13位のスコット・レディングは、18日から2日間、第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで、総合20位のポル・エスパルガロと総合21位のブラッドリー・スミスは、6日から2日間、第14戦アラゴンGPの開催地、モーターランド・アラゴンでそれぞれプライベートテストを実行。

総合12位のジャック・ミラーは、鈴鹿サーキットで開催された世界耐久選手権の最終戦、鈴鹿8時間耐久レースに初参加。経験値を高めて、チェコに乗り込めば、新人勢とインディペンデントチームライダー勢の最高位に進出する総合6位のヨハン・ザルコ、前戦で2位を獲得した総合7位のジョナス・フォルガー、前戦で今季2度目となるドゥカティ勢の最高位に進出した総合11位のアルバロ・バウティスタは、ファクトリー勢に挑戦。右前腕を手術した総合15位のロリス・バス、前戦で失格となった総合18位のエクトル・バルベラ、5戦連続8度の完走を果たした総合17位のティト・ラバット、ホームレースを迎える総合19位のカレル・アブラハムは、来季のシートを確保するために、2連戦で存在感をアピールしたいところ。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、マルケス、ビニャーレス、ドビツィオーソ、ロッシ、フォルガー、アブラハムが出席する3日(木)のプレスカンファレンスから決勝レースまでライブ配信を提供。

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