MotoGP™クラスプレビュー

全18戦中序盤5戦が終了し、優勝を挙げたロレンソ、マルケス、ロッシがチャンピオンシップをリード。

第6戦イタリアGPは、ムジェロ・サーキットで20日に開幕、22日に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、開幕戦カタールGP以来となる総合1位に返り咲いたホルヘ・ロレンソがライバルたちの挑戦を受ける。

文化遺産や自然景観に恵まれるトスカーナ地方の丘陵地に位置する当地は、高水準な条件を整備するために継続的に改修工事を実施。今年で25年連続30回目の開催を迎える。

前 戦フランスGPで、開幕戦に続く2度目のポール・トゥ・フィニッシュを決めたロレンソは、最高峰クラス1年目の2008年こそ転倒リタイアを喫したが、 2009年2位、2010年2位、2011年優勝、2012年優勝、2013年優勝、2014年2位、2015年に優勝した当地で、ライバルたちとのアド バンテージを広げに行く。

転倒により総合2位に後退したマルク・マルケスは、2015年にロレンソの連勝を0.121秒差で阻止したが、最 高峰クラス1年目は転倒リタイア、昨年は初めて公式予選2に進出できず、決勝レースでは転倒リタイア。今年は、タイトルを逃した昨年の経験を活かした走り に徹し、ポイントリーダーとの5ポイント差を視野に入れて表彰台、優勝争いに挑戦する。

前戦で2位を獲得した総合3位のバレンティーノ・ロッシは、2002年から伝説と称される7連勝を達した後、2009年から昨年までの7年間は、3回の3位が最高位。ファンの支援を得て、ポイントリーダーとの12ポイント差、総合2位との7ポイント差に挑む。

2戦連続の4位に進出した総合4位のダニ・ペドロサは、最高峰クラスに進出した2006年から2010年の優勝を含め5度の表彰台を獲得。次戦のホームレースを前に、今季2度目の表彰台を目指す。

最 高峰クラス初の表彰台を獲得した総合5位のマーベリック・ビニャーレスは、昨年7位に進出。来季の就任先に注目が集まる中で、2戦連続の表彰台と総合4位 との4ポイント差に挑戦すれば、総合7位のアレイシ・エスパルガロは、昨年転倒リタイアを喫した当地で、上位陣とのタイムギャップを詰めることを目標に設 定。

前戦で上位進出の機会を転倒で失った総合10位のアンドレア・イアンノーネと総合11位のアンドレア・ドビツィオーソは、昨年ポールポ ジションから自己最高位の2位を獲得したが、チームメイトは3番グリッドからリアのスプロケットに問題が発生したことから戦列から離脱。3日に実施した当 地でのプライベートテストで収集した情報を基に、ホームレースで今季2度目の表彰台、初優勝を狙う。

トップ10に進出した総合12位のステファン・ブラドルと総合13位のアルバロ・バウティスタは、2日に当地でプライベートテストを実施。完走、ポイント圏内の進出だけでなく、上位陣とのタイムギャップを確実に縮小したいところ。

2 戦連続3度目となるインディペンデントチームライダー部門の最高位に進出した総合5位のポル・エスパルガロは、2ポイント差の総合5位、5ポイント差の総 合4位に挑戦。今季4度目の1桁台に進出した総合8位のエクトル・バルベラ、開幕から5戦連続となるポイント圏内に進出した総合9位のユージン・ラバ ティ、復帰戦でドゥカティ勢のトップに進出した総合18位のダニロ・ペトルッチらは、サテライト勢の最高位を狙う。

その一方で、厳しい序盤 戦となった総合14位のブラドリー・スミス、総合15位のスコット・レディング、総合19位のロリス・バス、総合20位のカル・クラッチロー、総合21位 のヨニー・エルナンデェス、総合22位のジャック・ミラーは、中盤戦からの巻き返しに向けて、完走とポイント圏内の進出を目指す。

当サイトでは、ロレンソ、マルケス、ロッシ、ビニャーレス、イアンノーネ、ペトルッチが出席する19日17時00分(24時00分)からのプレスカンファレンスから生中継を提供する。