第7戦カタルーニャGPは、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで3日に開幕、5日に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、前戦イタリアGPで今季3勝目を挙げた総合1位のホルヘ・ロレンソがライバルたちの挑戦を受ける。
欧州で最も美しい街のひとつと称されるバルセロナ郊外に建設された当地は、開設された翌年の1992年にグランプリを初開催してから、今年で21年連続の開催を迎える。
地中海に浮かぶマジョルカ島出身のロレンソにとってはホームレースとなり、最高峰クラス1年目の2008年こそ転倒により欠場を強いられたが、2010年、2012年、2013年、2015年の優勝を含め、2009年から6度目の表彰台を獲得。得意とするトラックで、ライバルたちとのポイントアドバンテージを広げたいところ。
前戦で2位を獲得した総合2位のマルク・マルケスは、昨年こそ優勝争い中に転倒リタイアを喫したが、最高峰クラス1年目に3位、2年目の2014年に優勝。ホームレースでポイントリーダーとの10ポイント差を詰めに行く。
ホームのムジェロで今季2度目の0ポイントに終わってしまった総合3位のバレンティーノ・ロッシは、16度目の挑戦で2001年、2002年、2004年、2005年、2006年、2009年の優勝を含む12度目の表彰台を獲得。最多優勝(6勝)の記録を誇る当地で、7年振りの優勝を目指し、ポイントリーダーとの37ポイント差、総合2位との27ポイント差を少しでも詰めたいところ。
3戦連続の4位に進出した総合4位のダニ・ペドロサは、レース終盤に好感触を掴んだ勢いに乗って、2008年の優勝を含む6度目の表彰台を獲得したホームトラックで、今季初優勝、2度目表彰台を狙い、12ポイント差に詰まった総合3位に挑戦。
前戦で6位と9位だった総合5位のマーベリック・ビニャーレスと総合6位のアレイシ・エスパルガロは、昨年スズキに22年振りとなる1-2番グリッドを獲得したホームレースを前に、25日から2日間、最終戦バレンシアGPの開催地、リカルド・トルモ・サーキットでシーズン中2度目のプライベートテストを実施。予選だけでなく、決勝レースでの優勝、表彰台争いに挑む。
ムジェロで3位と5位に進出した総合9位のアンドレア・イアンノーネと総合11位のアンドレア・ドビツィオーソは、期待通りの走りができなかったホームレースの反省を活かし、2006年以来となる優勝、2010年以来となる表彰台を目指す。
インディペンデントチームライダー勢では、ホームレースを迎える総合7位のポル・エスパルガロ、前戦で7位に進出した総合12位のブラドリー・スミス、負傷から復帰してから連続してドゥカティのサテライト勢で最高位に進出した総合16位のダニロ・ペトルッチらがファクトリー勢に挑戦。不振からの脱出を図る総合17位のスコット・レディングと総合19位のカル・クラッチローの走るにも注目が集まる。
前戦で右足を骨折脱臼した総合20位のロリス・バスは欠場。総合15位に進出するドゥカティのテストライダー、ミケール・ピロが負傷代役に起用されるが、左肩を骨折脱臼した総合18位のティト・ラバットの参戦は微妙。
当サイトでは、ロレンソ、マルケス、ロッシ、エスパルガロ兄弟、イアンノーネが出席する2日17時00分(日本時間の24時00分)からのプレスカンファレンスを生中継で提供する。