アプリリアは、第3戦アメリカGPが終了した時点で、コンストラクター部門で総合1位、チーム部門でファクトリーチームのアプリリア・レーシングが総合1位、サテライトチームのトラックハウス・チームが総合2位と同点に並ぶ総合3位、ライダー部門でマルコ・ベッツェッキが総合1位、ホルヘ・マルティン総合2位、ラウール・フェルナンデェス総合6位、小椋藍総合7位に進出。
昨シーズン終盤からライバルたちを圧倒する強さは、統計データが裏付けている。
開幕戦タイGPからの3連勝
第2戦ブラジルGPのグランプリレースからライダー部門で総合1位に進出するマルコ・ベッツェッキは、2025年5月の第7戦イギリスGPでアプリリア加入後初優勝を挙げると11月の第21戦ポルトガルGPと最終戦バレンシアGPでキャリア初の連勝。そして、所属2年目の開幕戦タイGPから第3戦アメリカGPまで3連勝を達成。
開幕戦からの3連勝は、2002年以降の『MotoGP™』時代において、2014年のマルク・マルケス以来2人目、イタリア人としては、2001年のバレンティーノ・ロッシ以来となる開幕からの3連勝を達成。
もし第4戦スペインGPで優勝を挙げれば、ジョン・サーティース(1958/1959)、マイク・ヘイルウッド(1964・1965)、ジャコモ・アゴスチーニ(1968/1969/1970/1971/1972)、ミック・ドゥーハン(1992)、マルク・マルケス(2014)に次ぐ6人目の快挙。
第21戦ポルトガルGPからの5連勝
第21戦ポルトガルGPからの5連勝は、『MotoGP™』時代でバレンティーノ・ロッシ、マルク・マルケスに次ぐ3人目、1949年以降では、ジェフ・デューク、ジョン・サーティース、マイク・ヘイルウッド、ジャコモ・アゴスチーニ、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシ、マルク・マルケスに次ぐ史上8人目。
もし第4戦スペインGPで優勝を挙げれば、ジョン・サーティース、マイク・ヘイルウッド、ジャコモ・アゴスチーニ、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシ、マルク・マルケスに次ぐ史上7人目。
第19戦オーストラリアGPから7戦中6勝
アプリリアは、2002年から3年間参戦した後、11年後の2015年にグレシーニ・レーシングとコラボを結成して参戦を再開。ファクトリーチームとして参戦を再開した2022年の3戦目、2002年から21年目、フル参戦11年目、通算174戦目となった第3戦アルゼンチンGPで初優勝を挙げると、2023年の第9戦イギリスGPと第11戦カタルーニャGP、2024年の第3戦アメリカズGPで優勝。
初優勝から2年間、41戦で4勝を挙げた後、2025年にテクニカルディレクター、2人のレギュラーライダー、2人のクルーチーフを新たに招聘すると、チャンピオンのホルヘ・マルティンが相次ぐ怪我で負傷欠場した中、5月の第7戦イギリスGPでマルコ・ベッツェッキが優勝。
10月の第19戦オーストラリアGPでは、サテライトチームに所属するラウール・フェルナンデェスがプレミアクラス初優勝を挙げ、ドゥカティ機を走らせるアレックス・マルケスが優勝を挙げた第20戦マレーシアGPを除いて、僅か6ヶ月間で7戦中6勝。
コンストラクターの優勝数ランキングにおいて、ホンダ(314勝)、ヤマハ(245勝)、MVアグスタ(139勝)、ドゥカティ(123勝)、スズキ(97勝)、ジレラ(35勝)、ノートン(21勝)に次ぎ、KTM(7勝)を上回り、8番目の11勝に到達。
5連勝は、既に6連勝を達成したホンダ、ヤマハ、MVアグスタ、ジレラ、スズキ、ドゥカティに次ぐ7メーカー目。
連続周回数
5連勝を達成したマルコ・ベッツェッキは、第21戦ポルトガルGPの1ラップ目から第3戦アメリアGPの最終ラップまでトップで周回。ホルヘ・ロレンソが2015年の第4戦スペインGP(1ラップ目)から第7戦カタルーニャGP(最終ラップ)まで、トップで周回した『MotoGP™』史上最長の連続トップ周回数(103ラップ)を更新する121ラップを記録。
ファステストラップ
第21戦ポルトガルGPはKTM機を駆けるペドロ・アコスタがレース中のベストラップとなるファステストラップを刻んだが、最終戦バレンシアGPでラウール・フェルナンデェス、開幕戦タイGPと第2戦ブラジルGPでマルコ・ベッツェッキ、第3戦アメリカGPで小椋藍がファステストラップを記録。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで小椋藍が記録したファステストラップは、日本人ライダーとしては、2004年9月の第12戦日本GPで優勝を挙げた玉田誠以来22年ぶり。日本人ライダーが日本車以外で記録したのは史上初めて。
ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト
次戦スペインGPの開催地となるヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトにおけるアプリリアのベストリザルトは、2021年にアレイシ・エスパルガロが表彰台を獲得した3位。
1年前は小椋藍が8位、マルコ・ベッツェッキ14位、ラウール・フェルナンデェス15位、ホルヘ・マルティンの負傷代役として参戦したロレンソォ・サバドーリは18位。
ヨーロッパラウンドの初戦で、コンセッションシステムで同じランク『C』に位置するKTMとホンダに競り勝ち、2021年から5年連続で優勝を挙げたドゥカティの牙城を崩せるか、アプリリアに注目が集まる。