ハーフシーズンレビュー:マルク・マルケス

前半戦を振り返るハーフシーズンレビュー。第7弾は、総合1位に進出するホンダのファクトリーライダー、マルケスのシーズンを総括。

フル参戦9年目、最高峰クラス4年目をホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダから継続参戦する23歳のスペイン人ライダーは、史上最年少の3連覇を逃したタイトル奪回に向けて挑戦を開始。

6度の転倒リタイアが大きく影響した3年目を終えた後、バレンシアでのオフィシャルテストに引き続き、11月下旬にヘレス・サーキットでプライベートテストを実行。2月からのオフィシャルテストでは総合5番手、2番手、4番手。タイトルを争うことが予想されるライバル勢と比較すれば、2016年型RC213Vと電子制御は多くの修正を必要としていたが、戦闘力のあるマシン造りに専念。参加者最多となる合計449ラップを周回すると、開幕戦カタールGPで3位表彰台発進。

マシン交換が義務付けられた第2戦アルゼンチンGPと第3戦アメリカズGPで、ポールポジションから独走で連続優勝。ポイントリーダーとして欧州ラウンドの緒戦、第4戦スペインGPで3位表彰台を獲得。

2年振り3度目となる開幕から4戦連続の表彰台を獲得した後、迎えた第5戦フランスGPは4番走行中に転倒を喫したが、周回遅れの15番手でレースに戻り、最後まで走り切って13位。貴重な3ポイントを加算。

第6戦イタリアGPと第7戦カタルーニャGPで優勝に挑戦して連続の2位。悪天候により、赤旗再スタートとなった第8戦TTアッセンでは、転倒が相次いだ中、ライバルたちの動向を確認しながら、決して無理をしない冷静な走りに徹して、3戦連続の2位に進出。

2010年から6年連続してポール・トゥ・ウインを決めた第9戦ドイツGPに乗り込むと、緻密な戦略と勇敢な決断が功を奏し、ライバルたちとの違いを出して独走優勝。総合2位に48ポイント差、総合3位には59ポイント差のアドバンテージを広げた。

???? Pic of #GermanGP ????

Marc Márquezさん(@marcmarquez93)が投稿した写真 -