決勝レース:ザルコがサバイバルレースで優勝

27人出走中で15人が完走、19回の転倒を記録した中で王者ザルコが優勝。リンス、ロース、中上らが転倒リタイア。

第9戦ドイツGPの決勝レースは17日、ザクセンリンクで行われ、ポイントリーダーのヨハン・ザルコが僅少さで優勝。今季4勝目、中量級で12勝目、キャリア通算13勝目を挙げた。

気温18度、路面温度19度のレインコンディションの中、ウォームアップ走行で今季4度目の転倒を喫した2番グリッドのザルコは、安定したペースを刻んで26歳の誕生日を優勝で飾れば、13番グリッドのジョナス・フォルガーは、最終ラップに地元優勝に挑戦し、0.059秒差の2位に入り、今季3度目の表彰台を獲得。

17番グリッドのフリアン・シモンは、20.433秒差の3位。2012年11月の最終戦バレンシアGP以来となる表彰台を獲得すれば、20番グリッドのマティア・パシーニは、今季の最高位となる4位に進出。

ウォームアップ走行で今季5度目の転倒を喫した際に右肩を脱臼した7番グリッドのロレンソォ・バルダッサーリは、5位に進出。15番グリッドのルカ・マリーニ、11番グリッドのハーフィス・シャーリン、19番グリッドのイェスコ・ラフィン、24番グリッドのイサック・ビニャーレス、22番グリッドのドミニケ・エガーターがトップ10入り。

ウォームアップ走行で転倒を喫したポールポジションの中上貴晶は、トップ走行中の7ラップ目2コーナーで今季6度目の転倒を喫して22番手に後退したが、最後まで走り切って11位まで挽回。6番グリッドのサンドロ・コルテセは、6番手走行中のラスト5ラップに今季6度目の転倒を喫したが15位で完走。

3番グリッドのアレックス・リンスは、3番手走行中のラスト3ラップに1コーナーで今季5度目の転倒で今季初のリタイア。

5番グリッドのフランコ・モルビデッリは、トップ走行中のラスト7ラップに1コーナーで今季5度目の転倒した後、8番手走行中のラスト3ラップに転倒リタイア。

10番グリッドのサム・ロースは、6番手走行中の9ラップ目に週末2度目、今季11度目の転倒を喫した後、15番手走行中の25ラップ目に転倒リタイア。4番グリッドのシモーネ・コルシ、8番グリッドのアレックス・マルケス、9番グリッドのマンセル・シュレッター、12番グリッドのトーマス・ルティ、ウォームアップ走行で今季初めて1番手に飛び出した18番グリッドのチャビエル・シメオンらが転倒リタイアを喫した。

チャンピオンシップは、ポイントリーダーのザルコが総合2位のリンスに25ポイント差、総合3位のロースに30ポイント差のアドバンテージを広げた。

次戦オーストリアGPは、レッドブル・リングで8月12日に開幕、14日に決勝レースが行われる。