ハーフシーズンレビュー:アレイシ・エスパルガロ

前半戦を振り返るハーフシーズンレビュー。第1弾は、総合11位に進出するスズキのファクトリーライダー、エスパルガロ兄のシーズンを総括。

フル参戦11年目をスズキのファクトリーチーム、チーム・スズキ・エクスターから継続参戦する26歳のスペイン人ライダー、アレイシ・エスパルガロは、2015年に全18戦中15戦で完走とポイント圏内進出を果たして、総合11位に躍進。休止の復帰1年目に、シーズンを通じて確実に戦闘力が高まり、2年目の飛躍に期待が高まった。

2月からのオフィシャルテストは、新型GSX‐RR、共通の電子制御、ミシュランタイヤへの適応に専念したが、転倒が相次ぎ、「厳しい1日だった...」と反省する発言が表すように、総合13番手、総合17番手、総合15番手。開幕から2戦連続の11位だった後、第3戦アメリカズGPで5位、第4戦スペインGPで5位、第6戦フランスGPで6位に進出。

最高峰クラス100戦目となった第7戦イタリアGPで9位に進出した後、昨年ポールポジションを獲得したホームレースを前に、オースティンでのプライベートテスト、ヘレスでのオフィシャルテストに続き、バレンシアで2日間のプライベートテストを実施。フィーリングが高まって乗り込んだ第7戦カタルーニャGPは、電子制御の不具合からタイヤグリップの低下が原因でピットインを判断。第8戦TTアッセンは、転倒リタイア、第9戦ドイツGPは、トラクション不足により14位。

昨年は前半戦が終了した時点で、44ポイントを稼いで総合12位。今年は51ポイントを加算して総合11位だったが、チームメイトのマーベリック・ビニャーレスを完走したレースで上回ったのは、第4戦スペインGPの1レースのみ。

上位陣が来季に関して、所属チームとの延長契約、新天地への移籍が次々に決まり、欧州ラウンドに入ってから、エスパルガロ兄の就任先に注目が集まった中で、スズキは、5月19日にアンドレア・イアンノーネ、6月20日にアレックス・リンスとの契約を発表。6月26日にアプリリア・レーシングとの間で2年契約に関して合意し、2012年から2年間、CRT(クレイミング・ルール・チーム)部門で2連覇を達成したアプリリアに乗り換えることが決定した。

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