プレスカンファレンス

シーズン11戦目の開幕を前日に控えた中、マルケス、ロレンソ、ロッシ、イアンノーネ、レディング、バウティスタが共同会見に出席。

第11戦チェコGPのプレスカンファレンスは18日、アウトモトドローム・ブルノのプレスカンファレンスルームで行われ、週末の主役たちが出席した。

「タイトル争いは安定感が最も重要。常に表彰台を獲得する必要がある。タイトルを獲得したければ、僕の場合は最低でもあと2勝」

前戦オーストリアGPで左肩を脱臼したポイントリーダーのマルク・マルケスは、「肩は100%ではないけど、大丈夫。今のところ、手術の予定はない。筋力トレーニングとマッサージを続ける。将来のことは決して分からないけど、今はこのやり方を続けたい。」

「オーストリアの5位は非常に重要だった。ロレンソが僅かに5ポイント、ロッシが2ポイントを詰めただけで終わった。もしかしたら、もっと多くのポイントを失ったかもしれない。もう一度表彰台、優勝争いがしたい。優勝ができなければ、あまりポイントを失わないようにトライしよう。」

「ブルノでは、最高峰クラスに進出した2013年から上手く走れている。昨年はいろいろと問題があったけど、グッドなレースだった。ホルヘが速かったけど、接近できた。今年はもっと接近しよう。」

「タイトル争いは、安定感が最も重要だ。常に表彰台を獲得する必要がある。もし、タイトルを獲得したければ、僕の場合は最低でもあと2勝を挙げないといけない。ヤマハの2人はプッシュして来る。それに、オーストリアで証明したドゥカティの戦闘力を確認する必要がある。もしかしたら、それが助けるとなるかもしれないし、そうならないかもしれない。オーストリアでは大きな助けとなった。とにかく、チャンピオンになるには、コンスタントになることが重要だ」と、タイトル争いにおいて、鍵となることを説明。

「毎戦表彰台を獲得する必要があるけど、43ポイント差を挽回したければ、少しでも多くのレースで優勝しなければいけない」

前戦で今季6度目の表彰台を獲得した総合2位のホルヘ・ロレンソは、「非常に重要だった。3戦連続してあまり良くない結果だったから、もう一度強さを感じることが必要だった。今、理論的に歴史的にもヤマハにとって良いトラックを迎え、特に僕のライディングスタイルにとても合う。多くの方向転換は、僕のストロングポイントだ。それに正確さとスムーズに走ることが要求される。これらは僕の特徴でもあるから、今週末が楽しみだ。ポイント差を挽回できるか見てみよう。」

「このカテゴリーでは、ポテンシャルのあるバイクを走らせるから、直ぐに怪我を負ってしまうかもしれない。十分に注意を払わなければいけない。今年は新しいタイヤが投入されるから、ものごとが直ぐに変わってしまうかもしれない。あるレースで独走優勝すれば、次のレースで5位に終わってしまうことがある。それにドゥカティは戦闘力があるから、ポジションが頻繁に変動してしまうかもしれない。」

「どのような形でも多くのポイントを稼ぐことが重要だ。マルクは43ポイント差のアドバンテージがあるけど、マーベリック・ビニャーレスを含めて、6、7人が優勝する可能性があるから、ポジション、ポイントのバリエーションが大きくなるだろう。常に全力を尽くし、毎戦表彰台を獲得する必要があるけど、43ポイント差を挽回したければ、少しでも多くのレースで優勝しなければいけない」と、逆転タイトル獲得に向けて優勝を重ねて行くことを強調。

「7人のライダーたちは強く、優勝の可能性がある。現時点で大きく離されているから、何かが必要だ。レース毎に考え、全力を尽くさなければいけない」

20年前にキャリア初優勝を挙げた当地に戻って来た総合3位のバレンティーノ・ロッシは、「大好きなトラック。初優勝を挙げたところだから、決して忘れられない。それに、過去にはグレートなリザルトを獲得したけど、ここ数年はベストなトラックではなかった。ホルヘやマルクのように速く走ることができなかったから、速く走ること、そして彼らと闘うことが今週末の目標だ。」

「今年は昨年とは少し反対のようだ。決勝レースより予選の方が戦闘力がある。グッドなスターティングポジション、何度も1列目からスタートしたけど、決勝レースで問題があった。オーストリアのレースは、最終的に悪くなかった。非常に速く、安定していた。ドゥカティ勢からそれほど離されなかったけど、ロレンソが僕よりも速かった。接近していたけど、本当に表彰台争いができなかった。表彰台が目標だったけど、ここでその目標にトライしよう。ヤマハにとって、グッドなトラックだけど、ミシュランで走ったことがないから、本当のところ、誰も分からない。0からのスタートとなる。それに、スピードのレベルとドゥカティの戦闘力を理解する必要がある。マルクのスピードも確認しないと。ペドロサもここでは強い。」

「残り8戦。ホルヘが説明したように、7人のライダーたちは強く、優勝の可能性がある。常に上位に進出することは重要だ。マルクとのギャップは残念。僕たちは幾つかのミスを犯し、不運もあったけど、僕たちはポテンシャルがある。現時点で大きく離されているから、何かが必要だ。多くのポイントを稼ぐ必要がある。とにかく、レース毎に考え、全力を尽くさなければいけない。最終までグレートなバトルが見られるだろう」と、タイトル獲得に向けて決意を語った。

「シーズン末を最高の形で締め括りたい。もちろん、もう一度勝ちたい」

前戦で最高峰クラスの初優勝を挙げた総合6位のアンドレア・イアンノーネは、「信じられない週末、信じられない勝利だった。僕が6年振りとなる優勝をドゥカティにもたらすことができた。実のところ、あまり初優勝を祝わなかった。連戦だから、リラックスしたかっただけ。それ以上のことは何もなかった。」

「今から重要なのは集中力を継続すること。マルク、ホルヘ、バレ、チームメイトは速い。ドビは全力で挑んで来るけど、僕はシーズン末を最高の形で締め括りたい。もちろん、もう一度勝ちたい。ブルノは大好きなトラックで、ドゥカティは上手く走れると考える。過去、ホンダとヤマハは速かったから、今週末は難しくなるだろう。しかし、僕たちは全力でトライしよう」と、2勝目に挑戦することを宣言。

「目標はトップ8以内。バイクのポテンシャルを考えれば、これが現実的な目標だ」

前戦でインディペンデントチームライダー部門の1番手に進出した総合10位のスコット・レディングは、「トップ10ぐらいがリザルトだろうと考えていたけど、序盤は困難だった。不運もあったけど、今は通常な状態に戻って来た。僕たちの目標はトップ8以内でフィニッシュすること。バイクのポテンシャルを考えれば、これが現実的な目標だろう。」

「確かにブルノで表彰台を獲得したことがないけど、好きなトラックだ。軽量級と中量級では、僕の体格が不利となったけど、ポテンシャルの高いバイクで上手く走れると思う」と、週末の抱負を語った。

「このニュースに一番喜んでいるのは僕なんだ。もう1年このカテゴリーに参戦する」

来季古巣のアスパル・チームへの移籍が決定した総合17位のアルバロ・バウティスタは、「このニュースに一番喜んでいるのは僕なんだ。最低でももう1年このカテゴリーに参戦する。過去にグッドなリザルトを一緒に獲得したアスパル・チームに戻れることが嬉しい。」

「この2年間、僕たちは懸命に働いてきた。もしかしたら、期待していた結果を残せなかったかもしれないけど、ここ数戦は戦闘力が少し高まった。トップ10に接近したけど、まだやるべきことが多い。レース毎に開発を進めることは困難なことだけど、僕は100%を尽くしている。正しい方向性に向かって仕事をしている。さらにもう一歩前進できるか、上位陣にもっと接近できるか見てみよう」と、残り8戦での上位進出に期待を抱いた。

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