MotoGP™クラスプレビュー

後半戦2度目、シーズン3度目となる2連戦の緒戦が、今季まで開催が決定しているシルバーストンで開催。

第12戦イギリスGPは、シルバーストンで9月2日に開幕、4日に決勝レース(23時30分)が行われ、第7戦カタルーニャGPからポイントリーダーに進出するマルク・マルケスが、ライバルたちの挑戦を受ける。

ロンドンとバーミンガムの中間に位置する当地は、1948年にイギリス空軍の飛行場として使用された土地に2本の滑走路を利用したレイア ウトで開業すると、1977年にグランプリを初開催。2008年に当選手権を誘致する目的で改修工事に着工。伝統のロングストレートを継承し、ハイスピードトラックとして、2010年に1986年以来24年振りに開催日程に復帰。

2014年8月13日にドルナスポーツとの間で、2015年から5年間の延長をオプションに含む5年間のイギリスGPの開催に関して合意したサー キット・オブ・ウェールズは、2015年2月11日、2015年と2016年の開催に関して、シルバーストンと合意したことから、今年で7年連続 17度目の開催を迎える。

前戦チェコGPで今季9度目の表彰台を獲得したマルケスは、アウトモトドローム・ブルノで実施された今季3度目のオフィシャルテストで、課題のウィリー対策に専念して3番手に進出。最高峰クラス1年目の2013年から2位と優勝を挙げ、ウェットレースとなった昨年は、3年連続のポールポジションから2番手走行中にシーズン4度目となる転倒リタイアを喫していた。

前戦で今季5度目の表彰台を獲得して、総合3位から2位に浮上したバレンティーノ・ロッシは、オフィシャルテストでヤマハ発動機が準備した新型シャーシとスイングアームを検証して2番手に進出。開催日程に復帰した2010年は負傷欠場したが、2011年から6位、9位、4位、3位を獲得した後、昨年は4番グリッドから優勝を挙げていた当地で、総合1位との53ポイント差を詰めに行く。

前戦で今季3度目となる0ポイントに終わり、総合2位から3位に後退したホルヘ・ロレンソは、オフィシャルテストで残り7戦での逆転を視野に多くのことを試すとグリップが改良。最速時計を記録して1番手に進出すると、2010年、2012年、2013年に優勝、昨年2番グリッドからヘルメットの問題で視界不良に見舞われながら4位に進出した高速トラックで、6ポイント差の総合2位再浮上を目指す。

厳しい週末が続く総合4位のダニ・ペドロサは、オフィシャルテストで自信回復を目指して、セットアップに集中して7番手。6度の挑戦で2012年と2013年の3位が最高位、昨年3番グリッドから5位だった当地で再浮上のきっかけを掴みたいところ。

総合4位に9ポイント差に接近した総合5位のマーベリック・ビニャーレスは、オフィシャルテストで週末に収集したデータの確認、仕様違いのスイングアームの検証、電子制御のテストに取り組んで5番手に進出。昨年13番グリッドから11位だった経験を活かして、上位進出を狙う。

総合6位のアンドレア・イアンノーネと総合8位のアンドレア・ドビツィオーソは、オフィシャルテストをキャンセルして、次戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでプライベートテストを実行。非公式ながらサーキットベストラップを突破したが、ドビツィオーソは転倒を喫して右膝を捻挫。

総合16位のステファン・ブラドルと総合18位のアルバロ・バウティスタもミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで2日間のプライベートテストを実施。ハイスピードトラックのレッドブル・リンクで証明した戦闘力を再現させたいところ。

インディペンデントチームライダー部門での注目は、タイトル争いの主役となる総合7位のポル・エスパルガロと5ポイント差で追う総合9位のエクトル・バルベラ。

そして、前戦で初優勝を挙げた総合10位のカル・クラッチロー、総合11位のユージン・ラバティ、総合12位のスコット・レディングの地元勢に期待。ドイツのオッシャースレーベン・サーキットで開催された世界耐久選手権の初日に左脚の大腿部を負傷した総合15位のブラドリー・スミスは、回復具合を確認。

第10戦オーストリアGPで左手中指を骨折した総合13位のアレイシ・エスパルガロと右手首と胸椎の一部を骨折した総合14位のジャック・ミラーも回復具合を確認する。

当サイトでは、マルケス、ロッシ、ロレンソ、バルベラ、クラッチロー、ラバティが出席する1日(日本時間の19日1時00分)のプレスカンファレンスを生中継で配信する。

 

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