第14戦アラゴンGPは、モーターランド・アラゴンで23日に開幕、25日に決勝レース(日本時間21時00分)が行われ、第7戦カタルーニャGPからポイントリーダーの座を維持するマルク・マルケスが、タイトル争い、優勝争いにチャレンジするライバルたちの挑戦を受ける。
1963年から2003年まで、四輪の市街レースが開催され、モータースポーツの理解が高いアルカニスの近郊に、アラゴン州政府が近代的なサーキット、 モーターランド・アラゴンを建設すると、リザーブサーキットに指名された2010年に、予定されていたハンガリーGPの代替として初開催。契約満期となる今年で7年連続の開催を迎える。
前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPで2戦連続の4位に進出したマルケスは、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリに延滞して、来年型エンジンの検証だけでなく、残り5戦に向けて、セッティングを調整。最高峰クラスに進出した2013年にポール・トゥ・フィニッシュ、昨年3年連続のポールポジションから2年連続の転倒リタイアを喫した当大会で、ライバルたちとのポイントアドバンテージ拡大を図る。
ホームレースとなった前戦で3戦連続7度目の表彰台を獲得した総合2位のバレンティーノ・ロッシは、後半戦4戦で、59ポイント差から43ポイント差、16ポイント差にギャップを詰めた後、2013年と昨年に3位表彰台を獲得したライバルたちのホームレースで、ギャップの縮小を目指す。
前戦で3戦振り7度目の表彰台を獲得した総合3位のホルヘ・ロレンソは、125ポイントのタイトル争いで61ポイント差に接近。初開催の2010年は4位だったが、2011年から昨年まで5年連続の表彰台、2年連続の優勝を挙げた得意トラックで、総合2位との18ポイント差を詰めに行く。
前戦で今季初優勝を挙げて総合4位に再浮上したダニ・ペドロサは、2012年に優勝、昨年4度目の表彰台を獲得した左回りトラックで、前戦の勢いに乗り、プライベートテストの成果を活かしたいところ。
前戦の5位で今季5度目のトップ5入りを果たした総合5位のマーベリック・ビニャーレス、前戦の転倒リタイアで今季5度目の0ポイントだった総合12位のアレイシ・エスパルガロは、昨年11位と6位だった当地でホンダ、ヤマハ勢に挑戦。
ホームレースで2戦連続の6位だった総合6位のアンドレア・ドビツィオーソと転倒で欠場を強いられた総合7位のアンドレア・イアンノーネは、昨年5位と4位。優勝とダブル表彰台を獲得した2010年以来となる優勝を目指す。
インディペンデントチームライダー勢では、総合8位のカル・クラッチローと総合9位のポル・エスパルガロのタイトル争いを中心に、前戦で2戦連続6度目のトップ10入りを達成した総合15位のアルバロ・バウティスタらに注目。
総合21位のロリス・バスは、復帰を予定するが、前戦を欠場した総合17位のジャック・ミラーは欠場。代役には、スーパーバイク世界選手権に参戦するニッキー・ヘイデンが招集され、もし、総合18位のブラドリー・スミスが欠場すれば、アレックス・ロースを継続して起用する。
当サイトは、マルケス、ロッシ、ロレンソ、ペドロサ、中量級に参戦する地元出身のアレックス・リンス、軽量級のタイトル獲得に王手をかけたブラッド・ビンダーが出席する22日のプレスカンファレンスを日本時間の24時00分から生中継で配信する。