プル・アンドベア・アスパル・チームから最高峰クラスに復帰するカレル・アブラハムは、スーパーバイク世界選手権とKTMのテストライダーを経て、2011年から2年間使用したドゥカティをテストした昨年11月のオフィシャルテストとプライベートテストを振り返り、最高峰クラス6年目、フル参戦12年目の抱負を語る。
さあ、2017年のスタート。今年期待することは?
戦闘力のあるバイクを走らせたい。新しいシーズンを始めたくて興奮している。最高峰クラスに初めて参戦したのは、今から6年前。あの時のドゥカティは、僕のお気に入りだったから、もう一度ドゥカティに走らせる新たな挑戦が楽しみだ。
オフィシャルテストでパドックに戻って来た印象は?
とても良かった。あの感動を何時間でも話すことができる。スーパーバイク世界選手権に転向したのは、継続参戦の好条件がなかったから。しかし、ものごとは期待通りには進まず、最終的にはチームから離脱することを強いられた。アスパル・チームから参戦する機会が巡って来たときには、どうしても復帰したかった。僕がパドックに通い始めたのは15歳。人として、ライダーとして成長した場所なんだ。慣れていることもあるけど、僕はここに居たい。
2011年と2012年にドゥカティを走らせた経験があるけど、当時からバイクはモデルチェンジしたかい?
違うバイクだ。ファクトリーはフルチェンジした。1年目はエンジンがシャーシの一部だったけど、2年目にはアルミニウム製、ノーマルなシャーシとなった。非常に大きな移行期となったから時期だったから、バイクは機能しなかった。このバイクは、その当時とは全く違う。とても良い感じがあり、以前にはなかったレスポンスがあるから、大きな自信が持てる。
ドゥカティのストロングポイントは?
ドゥカティは常に強力なエンジンを製造する。これがストロングポイントだろう。しかし、まだ4日間しかテストを実施していないし、1台はGP14だったから、他車と比較するのは容易なことではない。現時点で比較は困難で、全ての質問に回答するのは時期尚早だけど、信じられないバイクだ。
2017年シーズンの目標は?
1月の時点で、この質問に答えるのは難しい。簡潔に答えるとすれば、それはコース上で楽しむこと。ライダーが楽しめるとき、リザルトは悪くない。現時点で何か良いことなのかを設定するのは難しい。トップになることはグッドだけど、ノーマルコンディションでは、トップは非常に遠い順位だから、11位はグッドだと言えるだろう。当然、10位はもっと良い。もし、全車が大きく改良されれば、15位はグッドなポジションだろう。今はレース中にハッピーになりたい。もし、そうなれば、リザルトはグッドだろう。