オフィシャルテストプレビュー~2017年最初のテスト開始

6メーカー、12チーム、23名のトップライダーたちが集結する今年最初のテストを連日生中継で配信。

最高峰クラスは、30日から3日間、今年10月の第17戦マレーシアGPの開催地、セパン・インターナショナル・サーキットで今年最初、シーズン2度目のオフィシャルテストを実施。2017年シーズンにエントリーする23名のトップライダーたちが、7週間後の開幕戦カタールGPに向けて準備を再開する。

2016年にライダー部門とコンストラクター部門を奪回したホンダ。王者のマルク・マルケスは、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで開催されたオフィシャルテストで131ラップ、総合6位のダニ・ペドロサは、日本GPの鎖骨骨折が影響して、83ラップに止まったが、順調にテストプログラムを消化したことから、予定していた11月末のプライベートテストをキャンセル。今回のテストでは、テストライダーの青山博一が12月中旬にヘレス、1月中旬と下旬にセパンで実施したテスト内容を検証しながら、2017年型プロトタイプマシンの本格的な開発、調整に着手。

インディペンデントチームライダーの最高位となる総合7位に進出したカル・クラッチローは、2人のファクトリーライダーたちと共にエンジンをテストして総合6番手。総合18位のジャック・ミラーは、バレンシアでニューシャーシをテスト。ヘレスで開催されたプライベートテストに参加した後、1年前に骨折した右脚の再手術を受けて、プレートを除去すれば、総合21位のティト・ラバットも11月に左手首と左鎖骨を再手術して、プレートを除去。万全の体調で、現地マレーシアに入る。

ヤマハ勢は、オフィシャルテストで最多の137ラップを周回して、連日1番手に進出した総合4位のマーベリック・ビニャーレスと総合2位のバレンティーノ・ロッシが、先陣を切って、チーム発表会を実施した後、プロモーション活動のため、インドネシアとフィリピンを経由して現地入り。

オフィシャルテストで新人勢最高位の総合10番手に進出したジョナス・フォルガーと中量級王者のヨハン・ザルコは、2人のファクトリーライダーたちと共に、11月下旬に当地で2日間のプライベートテストを実施。収集したデータとテスト経験を活かしたいところ。

最多8台を投入するドゥカティは、加入した総合3位のホルヘ・ロレンソ、5年目を迎える総合5位のアンドレア・ドビツィオーソ、総合14位のダニロ・ペトルッチが、テストライダーのケーシー・ストーナーとミケーレ・ピロが現地で収集したデータを参考に、2017年型デスモセディチGP17の本格的なテストを開始。

11月下旬にヘレスでプライベートテストを実施したサテライト勢は、総合10位のエクトル・バルベラ、総合12位のアルバロ・バウティスタ、総合15位のスコット・レディングが1年落ちのデスモセディチGP16、総合20位のロリス・バスと復帰するカレル・アブラハムが2年落ちのデスモセディチGP15で準備を進める。

復帰2年目に優勝を挙げたスズキは、総合9位のアンドレア・イアンノーネがヘレスのテストに参加。1日目にテストプログラムを消化したことから、2日目の走行をキャンセルすれば、テストデビューとなったバレンシアで背中を強打したアレックス・リンスは、12月中旬からバイクを使用したトレーニングを再開。復帰3年目となるアプリリアも総合11位のアレイシ・エスパルガロと新人のサム・ロウズがヘレスでテストを実施。それぞれのテストライダー、津田拓也とマイク・ディ・メッリオが今月25日から3日間実施したプライベートテストのデータを参考に、テストプログラムに取り組む。

新規参戦となるKTMは、総合8位のポル・エスパルガロと総合17位のブラッドリー・スミスが、オーストリア経由でマレーシア入り。仕様違いのシャーシを試し、方向性を決める。

当サイトでは、現地のセパン・インターナショナル・サーキットとバルセロナのオフィスから連日8時間の生中継を配信。

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