決勝レース：ロッシが伝統のアッセンで通算１０勝目

第８戦ＴＴアッセンの決勝レースは２５日、ＴＴアッセン・サーキットで行われ、総合５位のバレンティーノ・ロッシが昨年６月の第７戦カタルーニャＧＰ以来１９戦ぶりとなる今季初優勝、最高峰クラスで８９勝目、当地で２０１５年以来２年ぶりとなる１０勝目、キャリア通算１１５勝目を挙げ、総合３位に浮上した。

気温１８度、路面温度２５度のドライコンディション。残り８ラップに雨を知らせる白旗が提示された中、４番グリッドのロッシは、１２ラップ目にトップに飛び出すと、最終ラップまで３番グリッドのダニロ・ペトルッチとの優勝争いを展開。ペトルッチは、０.０６３秒差の２位に入り、第６戦イタリアＧＰ以来今季２度目の表彰台、２年前の第１２戦イギリスＧＰ以来となる自己最高位を獲得。

２番グリッドのマルク・マルケスは、ゴールラインまで繰り広げられた３人の表彰台争いに競り勝って、５.２４３秒差の３位。後方から追い上げてきた８番グリッドのカル・クラッチローと９番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソは４位と５位。

ウォームアップ走行で１番手に進出した１３番グリッドのジャック・ミラーは、今季の最高位となる６位。１８番グリッドのカレル・アブラハムは、自己最高位タイの７位。１４番グリッドのロリス・バス、１６番グリッドのアンドレア・イアンノーネ、１５番グリッドのアレイシ・エスパルガロがトップ１０入り。

１９番グリッドのポル・エスパルガロは、ＫＴＭの最高位となる１１位。最後尾２３番グリッドのティト・ラバットは１２位。１２番グリッドのダニ・ペドロサは１３位。

ポールポジションのヨハン・ザルコは、１１ラップまでトップを走行。４番手走行中の残り８ラップに誰よりも早くマシン交換を決断したが、ピットレーンでのスピードオーバーにより、ライドスルーのペナルティが課せられて１４位。

２１番グリッドのホルヘ・ロレンソは、マシン交換後に１５位。１７番グリッドのアレックス・リンスは、負傷からの復帰戦で１７位完走。

１１番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、５番手に浮上した１２ラップ目に今季５度目の転倒で、第３戦アメリカズＧＰ以来今季２度目の転倒リタイア。

６番グリッドのジョナス・フォルガーは、１ラップ目にコースアウトで最後尾に後退した後、９ラップ目に今季４度目の転倒を喫して今季初めての０ポイント。５番グリッドのスコット・レディング、７番グリッドのアルバロ・バウティスタ、１０番グリッドのサム・ロウズ、２２番グリッドのブラッドリー・スミスは転倒リタイア。

チャンピオンシップは、総合２位のドビツィオーソが１０年目の最高峰クラスで初めてポイントリーダーに飛び出せば、ビニャーレスは４ポイント差の総合２位に後退。ロッシは７ポイント差、マルケスは１１ポイント差に接近。

２戦連続の２戦目となる次戦ドイツＧＰは、ザクセンリンクで３０日に開幕、７月２日に決勝レースが行われる。

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