FIM、規則変更を発表

ダッシュボードディスプレイをはじめ、オフィシャルサプライヤーの任命など技術規則及び競技規則の変更を決定。

FIM国際モーターサイクリズム連盟は28日、グランプリコミッションが、前戦TTアッセンが開催されたTTアッセン・サーキット内で技術規則及び競技規則に関して協議を行い、次のような規則変更を施行することを発表した。

技術規則-即時施行

キャッチタンク: チューブ及び逆止弁などのタンク容量に関する詳細な変更が承認。

シャーシ構造素材: 開幕戦カタールGPが開催されたロサイル・インターナショナル・サーキットで協議されたMotoGP™クラスとMoto3™クラスのシャーシ構造に使用可能素材に関する新しい規則が承認され、主にスイングアーム及びホイールスピンドルに使用される素材に関する若干の変更が加わり、規制は全てのクラスに適用される。

技術規則-2019年からの施行

Moto2™クラスの電子制御及び付属品の詳細仕様の更新を確認。

競技規則-即時施行

ワイルドカードのための保険

ワイルドカードライダーは、IRTA国際レーシングチーム連盟が提供する事故傷害保険に含まれ、参加するイベントのために、国内連盟の保険を取得する必要がなくなる。

同じイベント内で開催される異なるチャンピオンシップへの参戦

複数のイベントでは、同じカテゴリーのバイクを使用する異なるチャンピオンシップが併催大会として開催されるが、ライダーが同じイベント中に1つ以上のチャンピオンシップに参戦することは許可されない。

ダッシュボードディスプレイ及びメッセージ

MotoGP™クラスとMoto3™クラスのマシンは、2018年からダッシュボードに現在の警告灯にリンクされたテキストメッセージを表示するための機能が装備されなければいけないことを確認。これは2019年からMoto2™クラスにも適用される。グランプリコミッションは、レースディレクションにより警告灯と共に送信されるメッセージの正確なリストを確認する。

複数のチームは、テキストメッセージの受信機能が装備されたダッシュボードを既に入手しており、セーフティコミッションの承認を得て、グランプリコミッションは、これらのチームが『バーチャルピットボード』として使用していることを確認。これは、既存の規制に対して改正を必要としない。

オフィシャルサプライヤーの任命

グランプリコミッションは次にオフィシャルサプライヤーの任命を確認:

トライアンフ:2019年からMoto2™クラスのエンジンを供給

デロルト:2018年から2020年まで、Moto3™クラスのECUエレクトロニックコントロールユニットを継続供給

HRCからのリクエスト

安全を目的に、クラック発生の原因となる製造上の欠陥のため、Moto3™クラスエンジンのインレットバルブを交換する要請を承認。交換は、テクニカルディレクションのスタッフとエンジニアたちの監視下で実施され、合計走行距離は2,200キロメートルに制限される。

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