1996年:語り継がれる名勝負
チャンピオンシップのレジェンドであり、そして、ホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダのチームメイトだった、1995年から5連覇を達成したミック・ドゥーハンと1999年にチャンピオンに輝いたアレックス・クリビーレがアッセン、ザクセンリンク、A1リンクを再現するようにブルノで繰り広げられ、歴史的な決着の行方はフィニッシュラインでもつれ込んだ。
2003年:バレンティーノ・ロッシ対セテ・ジベルナウ
王者バレンティーノ・ロッシ対故・加藤大治郎の遺志を継いだセテ・ジベルナウの対決が第2戦南アフリカGP、第4戦フランスGP、第7戦TTアッセン、第9戦ドイツGPに続き、第10戦チェコGPで繰り広げられ、それは最も熾烈なバトルとなり、スーパーバイク世界選手権王者トロイ・ベイリスが加わったが、両雄の劇的な攻防は写真判定に持ち込まれた。
2012年:ダニエル・ペドロサ対ホルヘ・ロレンソ
シーズン開幕からタイトル争いを展開したスペイン出身の両雄、ヤマハのホルヘ・ロレンソとホンダのダニエル・ペドロサの優勝争いは、まさにタイタン同士の激突となり、数え切れないほどにポジションが入れ替わり、最終ラップには大胆なアタック、そして息を呑む反撃の末、0.178秒差で決着がついた。
2018年:ドゥカティ対マルク・マルケス
2017年から始まったマルク・マルケス対アンドレア・ドビツィオーソのバトルにドゥカティ加入2年目の第6戦イタリアGPと第7戦カタルーニャGPで優勝を挙げたホルヘ・ロレンソが加わり、序盤からサーキットに駆けつけた観客やテレビの前で観戦するファンを圧倒する激しいバトルが展開された。
2020年年:歴史を築いた初勝利
パンデミックの影響を受けたシーズンは、予定通り8月に第4戦として開催され、参戦1年目のブラッド・ビンダーがペトロナス・ヤマハの2人、フランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロを追走すると、13ラップ目トップに飛び出し、圧倒的な最速ペースで疾走。KTMが参戦61戦目で初旋風を巻き起こした。