第10戦チェコGP~プレスカンファレンス

後半戦の緒戦となるシーズン10戦目の開幕を前日に控えた中、マルケス、ビニャーレス、ドビツィオーソ、ロッシ、フォルガー、アブラハムが共同会見に出席。

第10戦チェコGPのプレスカンファレンスは3日、アウトモトドローム・ブルノのプレスカンファレンスルームで行われ、週末の主役たちが出席。4週間のサマーブレイクを振り返り、後半戦緒戦の抱負と期待を語った。

前戦ドイツGPの優勝でポイントリーダーに飛び出した後、当地でプライベートテストを実施したマルク・マルケスは、「リラックスとトレーニングの時間があり、テストを実施する時間があった。今、全てをオンにして、週末のリズムを取り戻そう。後半戦は常に上位に進出し、戦闘的になることは難しいだろう。ブルノからバレンシアまでトライしよう。ここで実施したテストは多少役立つだろう。僕たちはブルノで少し苦戦する。テスト1日目も苦しかったけど、2日目は少し良くなった。テスト時は涼しかった。今週末は気温が上昇するようだけど、テストが役立たなければいけない」と、後半戦の期待とテストを振り返った。

5ポイント差の総合2位に後半戦を迎えるマーベリック・ビニャーレスは、「グッドなレベルで後半戦をスタートする。すごく良い感じ。身体面も精神面も非常に強い。この1か月は考える時間があり、ヤマハも全ての情報を確認した。シーズン序盤の強さを取り戻し、本当にグッドなセットアップが整ったグッドなバイクを作り上げなければいけないけど、僕はリラックスし、集中している。コンディションがベストでないとき、ミックスコンディションやレインコンディションになるときに、改良する必要がある」と、課題を説明。

6ポイント差の総合3位に進出するアンドレア・ドビツィオーソは、「昨年は少し苦戦したけど、悪くないトラックだ。みんなにとって難しい。昨年はグリップが良くなく、バンプーが多かったから、今年の状況を確認しよう。僕はリラックスしている。新たなチャンピオンシップの始まりで、僕たちは非常に接近している。残り9戦。シーズン終了までにキャラクターが異なるトラックを訪れることから、全てが起こり得る。僕たちは表彰台獲得に向けてトライしよう」と、リラックスして後半戦に臨むことを強調。

21年前にキャリア初優勝、20年前にキャリア初タイトルを獲得した当地に戻って来た総合4位のバレンティーノ・ロッシは、「ここにいることがとても幸せ。このチャンピオンシップは大変興味深い。1週間毎に非常に異なる結果をもたらし、5人がチャンピオンシップを闘う。その差は大きくない。毎週末、何が待っているのか分からないから、サプライズとなるだろう。昨年は非常に強かった。日曜になってコンディションが変わってしまったけど、適したタイヤに履き替えたことは幸運だった。今年の目標は表彰台。バイクとタイヤの良い感触があるとき、強くならなければいけない。もし、それほど速くなければ、多くの問題に見舞われないようにトライしよう」と、後半戦の対策を説明。

ホームレースとなった前戦で2位表彰台を獲得した総合7位のジョナス・フォルガーは、「誰も期待していなかった結果だと思うけど、ドイツでのグレートなレースの後で僕たちはハングリーだ。あの結果は自信をもたらしてくれる。チームは悪いレースだったときも頭を維持することを言い聞かせてくれ、その結果、ようやく、期待していた結果を獲得した。もう一度、グッドな週末になるようにトライしよう。あの結果が幸運だけではなかったことを証明したい。9年前にデビューしたときは、最高峰クラスに参戦できるとは思ってもいなかった」と、前戦と9年前のデビュー戦を振り返った。

最高峰クラスで唯一の地元出身者である総合19位のカレル・アブラハムは、「ここに戻って来られたことが本当に嬉しい。グッドなバイク、グッドなチームと一緒に本当にグッドな仕事をしている。結果は出ている。特にアッセンはベストだった。2つほどの仕事が必要だけど、僕たちは多くの前進を果たし、グランプリ毎に改良されている。デスモセディチGP15は、今まで走らせたバイクの中で最高だ。ブルノは特別なイベント。沢山の人たちが来てくれることが本当に嬉しい。チェコ人ライダーは少ないから、全ての重圧が僕に襲い掛かって来る。少し厳しいけど、ここにいること、ここで走れることが本当に幸せだ」と、満面の笑みでホームグランプリを迎える心境を語った。

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