ホンダ・レーシングは20日、今季の中量級で第11戦オーストリアGPを終了した時点で総合7位に進出する25歳の日本人ライダー、中上貴晶を2018年に最高峰クラスに昇格することを発表。所属先は、LCR・ホンダ。ホンダRC213Vを駆けることなる。
MotoGPアカデミーを経由して2008年から軽量級の2年間参戦した後、2012年から中量級に参戦。来季フル参戦9年目を迎える中上は、「4歳のときにポケバイに乗り始めてから、いつも世界の頂点で戦うことを目標にしてきました。今回、夢の舞台に立つことができるのは、これまで支えてくれた多くの関係者やファンのみなさんのおかげだと思っています。今シーズンは、日本GPを含む7戦が残されています。残りのレースに集中しながら、来シーズンを見据えた戦い方身につけていきたいと思います」と、最高峰クラス昇格の喜びを語り、後半戦での上位進出に挑戦する意気込みを改めて誓った。
最高峰クラスに日本人ライダーを送り出すホンダ・レーシング社長、野村欣滋は、「中上選手は2018年も引き続き、ホンダ・レーシングの契約ライダーとして、持てる情熱とライディングスキルをいかんなく発揮し、日本はもとよりアジア地域の多くの若者たちの目標となるライダーとして活躍してくれることを願っています。夢の実現を大きな力にして、大勢のファンに感動を与えられるトップライダーに成長してくれることを期待しています」と、期待を寄せた。
受け入れ先となるLCR・ホンダのチーム代表、ルーチョ・チェッキネロは、「2018年シーズン、タカアキのLCR・ホンダ加入に関して発表できることを大変嬉しい思います。(1勝を含む13度の表彰台を獲得した)25歳の日本人ライダーは、英国のスター、カル・クラッチローと共にホンダRC213Vを走らせ、最高峰クラスに参戦します」と、2015年以来となる2人体制を発表した。