第15戦日本GP~MotoGP™クラスプレビュー

残り4戦、100ポイントのタイトル争い。3連戦の緒戦が開業20周年を迎えたツインリンクもてぎで開催。

第15戦日本GPは、ツインリンクもてぎで12日(金)に開幕、15日(日)に決勝レース(14時00分)が行われ、前戦アラゴンGPで2戦連続5勝目を挙げたポイントリーダーのマルク・マルケスが、3年前の2014年に2年連続の2位で2連覇を達成、昨年最高峰クラスでの初優勝を挙げて3度目のタイトル獲得に成功したストップ・アンド・ゴーのトラックに乗り込む。

栃木県の緑豊かな茂木町に1997年8月に開業した当地は、英語のツインとドイツ語のリンクを繋ぎ合わせた造語で、アメリカンスタイルのオーバルコースとヨーロピンアスタイルのロードコースの2つのレーシングコースを表すと共に、人と自然の触れ合いや調和を意味する。

開業から1年半後の19994年4月に初開催され、2012年に2014年から5年契約を締結すると、今年8月に実施された開業20周年のイベントの際には、2019年から5年間の開催に関して合意したことを発表し、2013年までの開催が決定している。

前戦の7位で同点から16ポイント差の総合2位に後退したアンドレア・ドビツィオーソは、昨年最高峰クラス9度目の挑戦で、6年ぶり2度目の2位を獲得。125ccクラスのタイトルを獲得した2004年以来13年ぶりとなるシーズン最多の5勝目、最高峰クラスで最高位となる総合3位に進出した2011年以来6年ぶりとなるシーズン7度目の表彰台を獲得し、ポイントリーダーとのギャップを詰めに行く。

前戦の4位で16ポイント差から28ポイント差に広がった総合3位のマーベリック・ビニャーレスは、2年前に転倒リタイア、昨年3位表彰台を獲得した当地でポイントリーダーとのギャップだけでなく、総合2位との12ポイント差に挑戦。

前戦の2位で総合5位から4位に浮上したダニ・ペドロサは、2010年フリー走行1で左鎖骨を骨折、昨年フリー走行2で右鎖骨を骨折したことから欠場を強いられたが、2011年、2012年、2015年の優勝を含む6度の表彰台を獲得したホンダのホームトラックで今季2勝目、9度目の表彰台を狙い、総合1位との54ポイント差、総合3位との26ポイント差に挑戦。

8月31日に右脚の脛骨と腓骨を骨折、9月1日に手術したバレンティーノ・ロッシは、骨折から24日後に復帰した前戦で5位に進出。総合1位とのギャップが56ポイント差に広がり、総合5位に後退したが、数字的には逆転の可能性があり、昨年転倒リタイアを喫したが、2001年と2008年の優勝を含め11度の表彰台を獲得したトラックで今季2勝目、6度目の表彰台を目指す。

トップ5と共に優勝、表彰台争いに挑戦するのは、前戦で今季のベストレースと称賛した総合7位のホルヘ・ロレンソ。昨年は転倒リタイアを喫したが、2009年、2013年、2014年の優勝を含む6度の表彰台を獲得した得意トラックで、ドゥカティに移籍後初優勝を狙う。

インディペンデントチームライダー部門と新人部門の最高位に進出する総合6位のヨハン・ザルコを筆頭に、総合9位のカル・クラッチロー、前戦で表彰台争いを繰り広げた総合11位のアルバロ・バウティスタと総合14位のアレイシ・エスパルガロ、スズキの両雄、総合16位のアンドレア・イアンノーネと総合20位のアレックス・リンスらが上位進出に挑戦。

トレーニング中に右脚の脛骨を骨折した総合12位のジャック・ミラーは欠場。ホームレースとなる次戦オーストラリアGPでの復帰を目指し、今大会でHRCのテストライダー、青山博一が代役として参戦。ワイルドカードの中須賀克行と共に地元の期待に応えたいところ。

当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、マルケス、ドビツィオーソ、ビニャーレス、エスパルガロ兄、中上貴晶、ジョアン・ミルが出席する12日(木)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。

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