第16戦オーストラリアGPは、フィリップアイランド・サーキットで20日(金)に開幕、22日(日)に決勝レース(14時00分)が行われ、前戦日本GPで今季10度目の表彰台となる2位を獲得したポイントリーダーのマルク・マルケスが、最高峰クラス1年目にタイヤ(マシン)交換の規定周回数を超えたことから黒旗失格、2014年に転倒リタイア、2015年に優勝、昨年3年連続のポールポジションから転倒リタイア、今年2月のオフィシャルテストで総合2番手だった当地で、2年連続4度目、通算6度目のタイトル獲得に向けて、ポイントアドバンテージの拡大を目指す。
ビクトリア州のウェスタンポート湾の入口に浮かぶフィリップ島では、1920年頃から公道を利用した四輪レースが行われ、1956年にレーストラックを建設。1989年に初めてグランプリを開催すると、昨年ビクトリア州政府とドルナスポーツとの間で、2026年までの開催に関して合意した。
前戦日本GPで、125ccクラスでタイトルを獲得した2004年の記録に並ぶ年間5勝目を挙げた総合5位のアンドレア・ドビツィオーソは、2011年の3位が最高位、昨年3度目の4位に進出、オフィシャルテストで総合7番手だった当地で11ポイント差に挑戦。
前戦の9位で、総合1位とのギャップが41ポイント差に広がった総合3位のマーベリック・ビニャーレスは、最高峰クラスに進出した2年前に6位、昨年3位表彰台、今年のオフィシャルテストで総合1番手に進出したトラックで、タイトル獲得の可能性を延ばすため、マルケス、ドビツィオーソの前でフィニッシュし、ギャップを詰めたいところ。
前戦でリタイアした総合4位のダニ・ペドロサと総合5位のバレンティーノ・ロッシは、総合1位とのギャップが74ポイント差と76ポイント差に拡大したことから、タイトル争いから脱落。今週末は今季2勝目を狙いに行き、2013年の優勝を含めて5度の表彰台を獲得した総合7位のホルヘ・ロレンソ、昨年優勝を挙げた総合9位のカル・クラッチローも今季初優勝を目指す。
前戦の決勝レースで今季の最高位を獲得したスズキの両雄、総合15位のアンドレア・イアンノーネと総合18位のアレックス・リンス、初めて公式予選2に揃って進出したKTMの両雄、総合17位のポル・エスパルガロと総合23位のブラッドリー・スミスは、ストップ・アンド・ゴーのツインリンクもてぎとはトラックキャラクターが異なる当地で、2月のオフィシャルテストから高まっている戦闘力を確認し、ホンダ、ドゥカティ、ヤマハに挑戦。
インディペンデントチームライダー部門では、総合6位のヨハン・ザルコに対して、今季4度目の表彰台を獲得した総合8位のダニロ・ペトルッチが14ポイント差に接近。総合13位に後退したジャック・ミラーは、右脚脛骨の骨折から復帰を予定するが、総合10位のジョナス・フォルガーは、体調不良が原因で2戦連続の欠場。代役には、2014年にフル参戦した地元出身のブロック・パークスが起用される。
当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、マルケス、ドビツィオーソ、ビニャーレス、ペトルッチ、イアンノーネ、ミルが出席する19日(木)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。