FIM国際モーターサイクリズム連盟は、グランプリ・コミッションが第15戦日本GPの開催期間中にツインリンクもてぎで会合を開き、2018年と2019年のテストスケジュールをはじめ、ワイルドカードなどの規則変更を協議。次の事項を決定した。
技術規則(2018年施行)
エアバックシステム
全てのライダーのレーススーツには、怪我を最小限に抑える目的で設計されたエアバックシステムを装備する必要がある。エアバックシステムの技術仕様及び試験方法も承認された。
トライアンフエンジンのテスト
2018年シーズンにおいて、チームにシャーシを供給する各製造者は、トライアンフ製のエンジンを搭載するシャーシのテストを、製造者ごとに最大で10日間のテストを許可する。テストでは、どのライダーを起用することができ、各テストに参加できるライダー数は限定されない。
最高峰クラスワイルドカードのマシン
各ワイルドカードエントリーは、独占的な使用のために、3基のエンジン使用に制限される。エンジン、ECUハードウェア、その他の電子制御などは、マシンの製造者のものと同じでなければいけない。
競技規則
最高峰クラスのテスト制限(2018年施行)
現行のオフィシャルテスト:最終戦バレンシアGP後に2日間、シーズン開幕前に3日間のテストを3回(マレーシア、タイ、カタール)、シーズン中のイベント終了後に1日のテストを3回(スペイン、カタルーニャ、チェコ)実施できることを確認。
チームは契約したライダーと共に5日間のプライベートが許可される。ウインターテスト禁止期間後、3日間のテストをグランプリの前に実施することが許可され、残りの2日間は、既にグランプリを実施したサーキットで行うことができる。グランプリと同じサーキットで、開催の14日以内にテストを実施することはできない。
契約したライダーは、サマーブレイク期間中のテストが許可されない。サマーブレイクは、7月16日から8月2日まで。
製造者のテストチームは、3つのグランプリサーキットを指名することができ、グランプリ開催の14日以内でなければ、いつでもテストを実施することができる。ウインターテスト禁止期間後、最初のオフィシャルテストに先立ち、3日間のテストを実施することができ、同じチームがオフィシャルテストに参加することができる。
最高峰クラスのテスト制限(2019年施行)
規制は上記の2018年と同じとなり、次の変更が施行される。
オフィシャルテストの開催数において、欧州以外の3日間のテストは、2回に縮小される。
チームは契約したライダーを起用して5日間のプライベートテストを実施することができるが、2日間のプライベートテストは、シーズンの最終戦から11月30日までに実施しなければいけない。残りのプライベートテストは、いつでも実施することができるが、グランプリと同じサーキットで、開催の14日以内にテストを実施することはできない。
最高峰クラスのワイルドカードエントリー(2018年施行)
各製造者は、1シーズンに最大で3名のワイルドカードをエントリーすることが許可される。コンセッションの有益を受ける製造者は、最大6名のワイルドカードをエントリーすることが許可される。1つの製造者からのエントリーは、連続したイベントになることはできない。