最終戦バレンシアGPは、サーキット・リカルド・トルモで10日(金)に開幕、12日(日)に決勝レース(開催地時間14時00分/日本時間22時00分)が行われ、総合1位のマルク・マルケスと総合2位のアンドレア・ドビツィオーソがタイトル獲得に挑戦する。
バレンシア州政府が州都バレンシア市郊外のチェステに建設したサーキットは、1999年9月19日にオープニングイベントとして、MotoGP™世界選手権を初開催。チャンピオンシップで唯一のスタジアムスタイルのサーキットとして、毎年20万人を超える観衆が集まり、2021年までの開催が決まっている。
前戦マレーシアGPで4位だったマルケスは、8年前の2010年にポールポジションから4位でフィニッシュして、当地で125ccクラスのタイトルを獲得すると、中量級の1年目は第17戦マレーシアGPの転倒が原因で欠場を強いられたが、中量級のラストレースとなった2012年には最後尾の33番グリッドから優勝。最高峰クラス1年目の2013年は、ポールポジションから3位でタイトル獲得に成功すると、2014年は優勝、2015年と2016年は2番グリッドから2位を獲得。
ライバルの成績に関係なく、5ポイント以上を加算、11位以内でフィニッシュすれば、史上最年少となる4度目、史上10人目となる通算6度目のチャンピオンに輝く。
前戦の優勝で33ポイント差から21ポイント差にギャップを詰めたドビツィオーソは、最高峰クラスに進出した2008年から昨年まで、9度の挑戦で表彰台は2011年の1回(3位獲得で自己最高位となる総合3位を獲得)。125ccクラスでタイトルを獲得した2004年以来、13年ぶり2度目のチャンピオンを目指して、逆転の可能性を追求する。
前戦で総合3位が決定したマーベリック・ビニャーレスは、1年前にヤマハのテストデビューで総合1番手に進出した当地で、第5戦フランスGP以来13戦ぶり4勝目を狙えば、総合4位のバレンティーノ・ロッシと総合5位のダニ・ペドロサは今季2勝目、総合6位のヨハン・ザルコと総合7位のホルヘ・ロレンソは初優勝を目指す。
総合10位のジョナス・フォルガーの復帰は微妙。総合14位のアレイシ・エスパルガロは、左手第4中手骨骨折からの復帰を予定。ドゥカティとKTMは、テストライダーのミケーレ・ピロとミカ・カリオをワイルドカードとして招集。
総合18位のロリス・バス、総合21位のエクトル・バルベラ、総合25位のサム・ロウズは、最高峰クラスでのラストレースでポイント圏内の進出を目指す。
当サイトの『VideoPass』とオフィシャルアプリの『Official MotoGP™ App』では、マルケス、ドビツィオーソ、ロッシ、ペドロサ、ザルコ、ロレンソが出席する9日(木)のプレスカンファレンスから決勝レース後のプレスカンファレンスまでライブ配信を提供。