ヤマハとテック3が今季末に協力関係を終了

1999年から続いた20年間の提携に終止符を打ち、ヤマハとテック3は各自パートナーを探すことになった。

ヤマハ発動機は22日、モンスター・ヤマハ・テック3の母体、テック3から今シーズン終了時に協力関係を終了する通知を受け、受諾し、最終戦バレンシアGPまで支援を提供することを発表。テック3はチャンピオンシップの参戦を継続し、将来の計画を後日発表。ヤマハは、2019年のサテライトチームの起用、協力の形を検討することになった。

チームマネージャーのエルベ・ポンチャラルは、「ヤマハとテック3の20年間に渡る関係を要約するのは、大変困難です。素晴らしい道のりを歩んできました。全ての思い出は最高です。グレートなリザルトを獲得し、信じられない雰囲気でした。今回のような関係が終了することは、私にとって大きな決断でした。辻さんをはじめ、津谷さん、中島さん、リン・ジャービス、そして、我々を支援してくれた全ての人たちに感謝したいです。」

「テック3は小さな会社です。将来を考え、異なるオプションを検討する必要があり、テック3としてチーム運営を開始して以来、期待していた契約を提供してくれました。断ることはできませんでしたが、今年の最終戦までモンスター・ヤマハ・テック3として活動します。ヨハン・ザルコとハフィス・シャリンは上位争いをするでしょう。ヤマハは最終戦まで我々と共に参戦します。ヤマハが自分の道を進み、テック3に替わるパートナーが見つかることを願います」と、感謝の言葉と語った。

テック3は、1999年にホンダからヤマハに変更。2年後には、最終戦オーストラリアGP決勝レースのゴールラインまで、オリベ・ジャックと中野真矢がタイトル争いを展開。3年後から最高峰クラスに進出すると、第9戦ドイツGPで中野が初表彰台を獲得。2017年最終戦バレンシアGPまで通算27度の表彰台を獲得。最多表彰台は、アンドレア・ドビツィオーソとカル・クラッチローの6度。

Yamaha - Tech 3
最高峰クラス
18年: ヨハン・ザルコ / ハフィス・シャリン
17年: ヨハン・ザルコ (6位) / ジョナス・フォルガー (10位)
16年: ブラッドリー・スミス (17位) / ポル・エスパルガロ (8位)
15年: ブラッドリー・スミス (6位) / ポル・エスパルガロ (9位)
14年: ブラッドリー・スミス (8位) / ポル・エスパルガロ (6位)
13年: カル・クラッチロー (5位) / ブラッドリー・スミス (10位)
12年: カル・クラッチロー (7位) / アンドレア・ドビツィオーソ (4位)
11年: コーリン・エドワーズ (9位) / カル・クラッチロー (12位)
10年: コーリン・エドワーズ (11位) / ベン・スピース (6位)
09年: コーリン・エドワーズ (5位) / ジェームス・トースランド (14位)
08年: コーリン・エドワーズ (7位) / ジェームス・トースランド (11位)
07年: シルバン・ギュントーリ (16位) / 玉田誠 (18位)
06年: カルロス・チェカ (15位) / ジェームス・エリソン (18位)
05年: トニ・エリアス (12位) / ルベン・チャウズ (16位)
04年: マルコ・メランドリ (12位) / 阿部典史 (13位)
03年: オリベ・ジャック (12位) / アレックス・バロス (9位)
02年: オリベ・ジャック (10位) / 中野真矢 (11位)
01年: オリベ・ジャック (15位) / 中野真矢 (5位)

中量級クラス
00年: オリベ・ジャック (1位) / 中野真矢 (2位)
99年: オリベ・ジャック (7位) / 中野真矢 (4位)
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