テクニカルディレクターのダニー・オルドリッズは、ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された今年3度のオフィシャルテストの際に、復帰3年目の17年シーズンに優勝及び表彰台を獲得できず、コンセッション(譲渡)のポイント獲得数が6ポイントに到達しなかったことから、年間の使用可能なエンジン基数が7基から9基に変更されることを説明した。
技術規則では、シーズンが年間20戦以下の場合、エンジンはライダー1人にあたり7基まで使用可能。ただし、13年以降に新たに参入し、シーズン中にドライコンディションで勝利を挙げていないメーカーに対しては、コンセッションが与えられ、エンジンはライダー1人あたり9基まで使用することが可能となる。
さらに、エンジンンホモロゲーション規定から例外(年間で使用するエンジンの封印)となることから、エンジン開発が許可される。
スズキは、16年に優勝1回(ドライコンディション)、表彰台3回を獲得。コンセッションが無効となり、17年はエンジン基数から9基から7基に制限されていた。アプリリアとKTMは、18年も引き続き、9基の使用が可能。
チームマネージャーのダビデ・ブリビオは、18年は17年の成績により、エンジン基数制限と開発制限に優遇されることに関して、シーズンが18戦から19戦に増加されることから、エンジン開発を目的とするテストのスケジュールを計画することが困難であることを示唆した。