決勝レース:クラッチローが波乱のレースを制す

ザルコ、リンス、ミラーの4人が優勝争い。マルケスが3度のペナルティで18位。接触転倒のロッシは19位。

第2戦アルゼンチンGPの決勝レースは8日、テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、開幕戦カタールGPで4位に進出した10番グリッドのカル・クラッチローが16年10月の第16戦オーストラリアGP以来、通算3勝目を挙げ、キャリアで初めてポイントリーダーに飛び出し、ホンダにチャンピオンシップ通算750勝目をもたらした。

セーフティコンディションが理由でディレイスタートとなり、周回数が25周から24周に変更。気温22度、路面温度23度のドライコンディションの中、序盤から優勝争いを繰り広げた3番グリッドのヨハン・ザルコは、0.251秒差の2位に入り、昨年11月の最終戦バレンシアGP以来4度目の表彰台を獲得すれば、5番グリッドのアレックス・リンスは、2.501秒差の3位に入り、最高峰クラス15戦目で初表彰台を獲得。

ポールポジションのジャック・ミラーは、終盤まで優勝争いを展開して、4.390秒差の4位に進出。9番グリッドのマーベリック・ビニャーレス、8番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソ、4番グリッドのティト・ラバット、12番グリッドのアンドレア・イアンノーネ、23番グリッドのハフィス・シャリン、18番グリッドのダニロ・ペトルッチがトップ10入り。

ウォームアップ走行で21番手だった最後尾24番グリッドの中上貴晶は、32.452秒差の13位に入り、デビューから2戦目でポイントを獲得。

ウォームアップ走行で週末4度目の1番手に進出した6番グリッドのマルク・マルケスは、2ラップ目にミラーを抜いてトップに浮上したが、スタート直前にエンジンが止まり、再度始動させて、グリッドポジションに戻るために逆走。ピットレーンからスタートしなかったことから、レースディレクションはライドスルーのペナルティを課すことを決定。

20番手まで後退し、7ラップ目を21秒差で通過。ポジションの挽回を始めた9ラップ目に、18番手を走行していた7番グリッドのアレイシ・エスパルガロを抜こうとした際に接触したことから、ポジションを1つ落とすペナルティを課せられたが、そこから、ファーステストラップを連発して順位を上げると、20ラップ目に6番手を走行していた11番グリッドのバレンティーノ・ロッシを抜こうとして再び接触。優勝者から13秒差の5番手でフィニッシュしたが、レースディレクションは、30秒のペナルティが施行して最終的に18位。ロッシは接触後に転倒を喫したが、レースに復帰して19位。

14番グリッドのホルヘ・ロレンソは、スタート直後の1コーナーで最後尾に後退したが、15位でゴール。2番グリッドのダニ・ペドロサは、3番手走行中の1ラップ目に他車と接触直後にハイサイドから転倒リタイアを喫した。

チャンピオンシップは、総合4位のクラッチローがキャリア通算125戦目でポイントリーダーに初浮上すれば、ドビツィオーソは3ポイント差の総合2位に後退。ザルコは10ポイント差の総合3位、ビニャーレスは17ポイント差の総合4位。マルケスは18ポイント差の総合5位に後退した。

次戦アメリカズGPは、サーキット・オブ・ザ・アメリカズGPで20日に開幕、22日に決勝レースが行われる。

RESULTS

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