LCR・ホンダ・カストロールのカル・クラッチローは、テルマス・デ・リオ・オンドで開催された第2戦アルゼンチンGPの決勝レースで、4列目10番グリッドから16年10月の第16戦オーストラリアGP以来となる通算3勝目を挙げ、英国人ライダーとしては、79年3月の開幕戦ベネズエラGPで優勝したレジェンド、バーリー・シーン以来、38年344日後、14224日後、589戦後となるポイントリーダーに飛び出した。
22戦ぶりの優勝
「シーズンの早い時期に優勝を挙げることができたから、これからのシーズンに向けて、プラスをもたらしてくれるはずだ。昨年は何度も良い走りができていたけど、日曜日のような優勝の機会が得られなかった。この優勝は、決して予想外ではない。マルク(・マルケス)が最速だったけど、土曜日の時点で、彼と僕の優勝争いになることが分かっていた。優勝という重圧を背負いたくなかったから、あまり期待しないようにしたけど、目標は毎戦表彰台をすることだ。」
チャンピオンシップのポイントリーダー
「バーリー・シーンが最後に総合1位に立ったのは、僕が生まれる6年前の1979年。僕は良い仕事をしている。彼と比較することは、それだけで信じられない。彼は沢山の勝利を挙げ、2度のタイトルを獲得した。僕はまだ3勝しか挙げていない。まだやるべきことが沢山ある。」
ホンダ18年型RC213V
「昨年までは、カタールでの始まり方が悪かったけど、アルゼンチンはお気に入りのトラック。この勝利は、ホンダのサポート、チームの仕事、僕自身の準備がもたらしてくれた。バイクは加速が良くなった。エンジンは最優先事項。バイク自体のフィーリングは、昨年と同じようだけど、勝負を仕掛けられるポテンシャルがある。今年はテストと序盤2戦が良かった。」
HRCとの直接契約
「ホンダは、戦闘的なバイクを開発するために、僕のアドバイスを聞いてくれる。僕のボックスには、大変優れたマテルアルが準備され、序盤2戦の状況に喜んでくれた。」
インディペンデントチームライダーのチャンピオン
「その質問に対する回答は難しいけど、ノーと考えるならば、ここにはいないだろう。ファクトリーチームは、サテライトチームと比較して多くの資源がある。サテライトチームは、約30人が所属する。その一方で、ファクトリーチームは約90人が専従する。欧州ラウンドが始まると、開発された新しいパーツが投入されることから、そのギャップは大きくなるけど、ドルナとカルメロ・エスペレータは、ファクトリーチームだけでなく、サテライトチームも優勝が可能なレースを作り上げてくれた。素晴らしい仕事だ。現時点において、MotoGPは世界でベストなスポーツイベントだ。」
マルク・マルケスのインシデント
「多くの人たちが意見を持つけど、僕が心配することではない。自分の仕事に集中する必要があり、起きたことは、僕には関係がない。」