エレクトロニックバイクの第一印象

開幕戦からデモ走行を担当した元ライダー、クラファー、ポルト、エドワードが第一印象を語る。

19年に新たなカテゴリーとして開催するエレクトロニックバイク(電気自動二輪車)のチャンピオンシップ、『FIM Enel MotoE™ World Cup』に供給が決定しているエネルジカ・モーターカンパニーのスーパーバイク、『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルサ)』のデモ走行がシーズンを通じて全戦でデモ走行を実施。

開幕戦カタールGPでデモ走行を担当したのは、18年に国際中継の実況解説に加入したサイモン・クラファー。90年代に500ccクラスとスーパーバイク世界選手権で活躍したニュージランド人ライダーは、照明に照らされた中、エネルジカ・エゴ・コルサを初披露させた。

第2戦アルゼンチンGPに登場したのは、セバスの愛称で圧倒的な人気を誇る地元の英雄、セバスチャン・ポルト。90年代後半から00年前半まで、250ccクラスを代表したアルゼンチン人ライダーが過去最高の観客数が記録されたファンの前で、エレクトロニックバイクを試乗。

第3戦アメリカズGPでデモ走行を担当したのは、テキサス・トルネードの愛称で親しまれたコーリン・エドワーズ。スーパーバイク世界選手権で2度のチャンピオンに輝き、MotoGP™クラスに10年間参戦した地元テキサス出身のアメリカ人ライダーがファンを魅了した豪快な走りを久々に披露。

欧州ラウンドの緒戦となった第4戦スペインGPで試乗を担当したのはニコ・テロール。125ccクラス最後のチャンピオンに輝いたスペイン人ライダーが新たなカテゴリーのレギュラーライダー候補がエネルジカ・エゴ・コルサをテスト走行。

第5戦フランスGPで指名されたのは、99年から14年間、最高峰クラスで7年間活躍したランディ・ド・プニエ。世界耐久選手権に参戦する現役ライダーが伝統のサーキット、ルマンで最新技術が駆使された電気自動二輪車に乗り込んだ。

第6戦イタリアGPに登場したのは、イル・コルサーロ(海賊)やローマ皇帝と呼ばれたマックス・ビアッジ。中量級で4年連続してタイトルを獲得し、スーパーバイク世界選手権でイタリア人として初のチャンピオンに輝いたイタリア人ライダーが地元ファンの前で久々に走行。

第7戦カタルーニャGPでデモ走行を担当したのは、スペインの英雄、アレックス・クリビーレ。16年に殿堂入りを果たしたレジェンドがホームトラックのバルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで地元ファンを熱狂させた走りを再び披露。

第8戦TTアッセンでは、フライング・ダッチマンのニックネームで親しまれたユルゲン・ファン・デン・グールベルグ。250ccクラス、500ccクラス、スーパーバイク世界選手権、さらに、エンデューロ、トライアル、スーパーモタード、ダカールラリーなど幅広い経験の持ち主が初めてエレクトロニックバイクを試乗。

前半戦最後となった第9戦ドイツGPで試乗を担当したのはサンドロ・コルテセ。Moto3™クラス初代王者に輝き、スーパースポーツ世界選手権で総合1位に進出するイタリア系ドイツ人ライダーが地元ファンの前で電気自二輪車に乗り込み、デモ走行を披露。

後半戦の緒戦となった第10戦チェコGPに登場したのは、元500ccクラスライダーのランディ・マモラ。今年4月に殿堂入りしたレジェンドがドゥカティのツーシーターから乗り換え、初めて東欧のファンの前でエネルジカ・エゴ・コルサを披露。

第11戦オーストリアGPで試乗を担当したのは、元最高峰クラスライダーのアレックス・ホフマン。現在ドイツのテレビ局で解説を務めるドイツ人ライダーがレッドブルリンクでエレクトリックバイクに乗り込んだ。

第12戦イギリスGPに登場したのは、地元の英雄ニール・ホジソン。元スーパーバイク世界選手権王者が来季開催される『FIM Enel MotoE™ World Cup』で使用される『エネルジカ・エゴ・コルセ』を試乗。