オフィシャルテスト:総合1位のマルケスが1番手に進出

シーズン中3度目、最後のオフィシャルテストがドライコンディションの中で開催され、マルケスが最多周回数と最速時計を記録。

最高峰クラスは6日、後半戦緒戦となった第10戦チェコGPの開催地、ブルノ・サーキットに延滞して、シーズン中3度目となるオフィシャルテストを実施。ポイントリーダーのマルク・マルケスが来季を視野に入れながらテストプログラムを進め、最多の75ラップを周回して最速時計を記録。バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで実施された前回のオフィシャルテストに続き、連続して1番手に進出した。

オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、ブレーキングの際の安定感を追求したフロントタイヤを準備。前回のオフィシャルテストでも同じタイヤを供給し、ライダーたちからのフィードバックを収集した。

今回が最後のオフィシャルテストとなる総合12位のダニ・ペドロサは、公式予選2のラップタイムを更新して、3番手に進出すれば、総合8位のカル・クラッチローは6番手。総合21位の中上貴晶は2台を使用してセッティングの確認作業に着手。エンジンの走行距離を考慮して、18ラップの周回で14番手。

ワイルドカード参戦したテストライダーのステファン・ブラドルは、決勝レースで転倒を喫した際に右肩の靭帯を損傷ことから出走を見送り、HRCは青山博一を招集し、テストプログラムを実行した。

ヤマハ勢は、決勝レースの転倒で肩や肘などを強打した総合4位のマーベリック・ビニャーレスが走行をキャンセル。フィーリングが戻って来た総合6位のヨハン・ザルコは、71ラップを周回して、0.133秒差の2番手に進出すれば、総合2位のバレンティーノ・ロッシは7番手。総合16位のハフィス・シャリンは10番手。

今季2勝目を挙げて総合3位に浮上したアンドレア・ドビツィオーソは4番手。総合5位のホルヘ・ロレンソは5番手。総合7位のダニロ・ペトルッチは8番手。

先陣を喫してテストをスタートさせた総合10位のジャック・ミラーは、ギアボックスの問題で転倒。2号車をテストで使用することを希望しなかったことから、僅か13ラップでテストを終了すれば、サテライトチームのレアーレ・アビンティア・レーシングとアンヘル・ニエト・チームは不参加。

スズキは、総合11位のアレックス・リンスが電子制御やカーボン製のシャーシをテストすれば、総合9位のアンドレア・イアンノーネは、10コーナーで転倒を喫した際に左肩を強打したことから、精密検査を受けることになった。

アプリリアは、総合18位のアレイシ・エスパルガロがカーボン製のスイングアームをテスト中に転倒を喫したことからテストを打ち切り、総合20位のスコット・レディングは、形状が変更された燃料タンクとシートを確認。

KTMは、総合14位のポル・エスパルガロがウォームアップ走行で左鎖骨を骨折したことから、総合19位のブラッドリー・スミスがホームレースとなる次戦オーストリアGPに向けて、1人でテストプログラムを実行した。

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