HRCホンダ・レーシングは6月6日、最高峰クラスで3度のチャンピオンに輝いたホルヘ・ロレンソとの間で、19年から2年間の参戦に関して合意し、ファクトリーチームのレプソル・ホンダから参戦することを発表。ダニ・ペドロサとの間でパートナーシップを終了することを発表した翌日、ロレンソがドゥカティのホームレースとなった第6戦イタリアGPで初優勝を挙げてから3日後のプレスリリースだった。
第7戦カタルーニャGPの共同会見に出席したロレンソは、「最優先事項は、ドゥカティに残留することだった。(タイトル獲得という目標に向けて)始めたことを終わりにしたかったけど、ルマンあたりからドゥカティが他のライダーと入れ替えることを望み、僕は目標を達成できないことに対して恐れるようになり、他のオプションを考え始めた」と、移籍を決断した理由を説明。
「デビューしてから、どんなバイクでも速く走れることを証明した。デルビ、アプリリア、ヤマハで優勝を挙げ、250ccクラスの時に1年間だけホンダを走らせ、幾つかの表彰台を獲得した。容易な挑戦ではないけど、遅かれ早かれ、速く走ることができる」と、自信を見せた。
HRCは前半戦の終わりとなった第9戦ドイツGPで共同会見を開き、チームマネージャーのアルベルト・プーチは、「上位に進出するチームは、ベストライダーの起用を望みます。我々は訪れた機会を活かしました。容易なことではありませんが、ホンダは常に挑戦を望みます。」
「ドゥカティでは、ある程度の時間が必要でしたが、一度完全に順応すると、ムジェロとバルセロナで連続して優勝を挙げました。速いことに疑いの余地はありません。順応にどのくらいの時間を必要とするのか解りませんが、彼は我々のバイクで好成績を挙げるために必要なポテンシャルと経験を具えます」と、起用の理由を説明した。
ホルヘ・ロレンソは、最終戦バレンシアGP後の11月20日に新天地レプソル・ホンダからテストデビュー。当サイトのビデオパスでは、初テストの模様を生中継で配信する。