FIM国際モーターサイクリズム連盟は8日、グランプリ・コミッションが第18戦マレーシアGPの開催期間中に技術規則及び懲罰事項に関して協議を行い、次ぎの決定を下したことを発表。
技術規則(2019年施行)
データ解析
テクニカルディレクターは、元の記録と比較して何も変更されていないことを確認する目的で、オフィシャルPCを利用して、ECUから直接データをダウンロードする権限が与えられる。データがFIM規則に準拠していることが確認された後には、オフィシャルPCからデータは削除される。
ECUとコネクション
オフィシャルECUとIMUに加え、オフィシャルの共通CANデカップラーのみの使用が制限され、修正や追加はできない。この共通のCANデカップラーは、「フリーデバイス」として分類される。
燃料の周囲温度
チームの給油プロセスを完了する目的でより多くの時間を与えるために、公式の周囲温度(外温度)の発表とレース開始との間のリードタイム(所要時間)を60分から75分に延長。
ヘルメット
グランプリ・コミッションは、全てのサーキット競技規則のため、FIMによる新たなヘルメット規格を承認。今後はこれまでに使用されていた複数の国際規格に替わり、ヘルメットのために強化された単一の規格が存在することを意味する。ヘルメットのホモロゲーションテストは、既にテストを終了しているメーカーがあり、数週間以内にテストを計画しているメーカーがある。FIMはバレンシアGPの際にFIMレーシングホモロゲーションプログラムに承認されたヘルメットメーカーのリストを公表する。
ブレーキ部品
ブレーキホーム及びブレーキマスターシリンダーに使用される材料のより詳細な仕様を承認。
懲罰事項(2019年施行)
ピットレーンのスピード
現在の制限速度オーバーは200ユーロが標準的な罰金。将来、スチュワードパネルは同じイベント中に制限速度オーバーの違反を繰り返した場合には、より大きな金銭的な罰金を科す可能性がある。シーズン中に複数の違反を繰り返す場合には、より大きな金銭的な罰金、またはペナルティを科す権利を所有する。