レース中断に関する規則の変更

グランプリ・コミッションが誤解を回避する目的で、既存の規則をより明確に修正。

FIM国際モーターサイクリズム連盟は20日、グランプリ・コミッションがレース中断に関する規則を協議し、来季19年シーズンから施行する幾つかの修正を施したことを発表した。

競技規則(即時施行)
レース順位とレース中断後にリスタートする資格
グランプリ・コミッションは、チーム、ライダー、ブロードキャスター、メディアによる誤解を回避する目的で、既存の規則をより明確にするために規則を変更した。

中断されたレースの順位
レースディレクターがウォームアップラップの開始から任意の時点でレースを中断することを決断した場合、フィニッシュライン上と全てのマーシャルポストで赤旗が表示され、レッドライトが点灯される。ライダーたちは直ちに減速し、ピットレーンに戻らなければいけない。

結果は、トップを走るレースリーダーと全てのアクティブなライダー(レースを続行していたライダー)が、赤旗が表示されていないフルラップを完了した時点が反映される。

例外:
i.) チェッカーフラッグが表示された後でレースが中断された場合、次ぎの手順が適用される。

1. 中断前にチェッカーフラッグが表示された全てのライダーについては、ラストラップの終わりが順位となる。
2. 中断前にチェッカーフラッグが表示されなかった全てのライダーについては、ラスト2ラップの終わりが順位となる。
3. 完全な順位は、ラップ/タイムの手順に従って、両方の順位を組み合わせて順位が決定する。

ii.) 中断されたレースでは、トップを走るレースリーダーと全てのアクティブなライダー(レースを続行していたライダー)が、赤旗が表示される前に同じラップを完了し、その時点で、赤旗提示によりピットレーンの出口が閉鎖され、計測ポイントを通過しなかったライダーがいる場合、結果は、レースリーダーと、レースリーダーと同じラップを通過した全てのアクティブなライダーが最後に計測された結果が採用される。

ライダーの計測トランスポンダーに問題が生じた場合、結果はフィニッシュライン以前の結果から取得される。

赤旗が表示されているとき、レースに積極的に参加していないライダーは順位が与えられない。

赤旗が表示されてから5分以内に、バイクに乗って、指定されたピットレーン入口の計測ポイントを通過してピットレーンに進入しないライダーには順位が与えられない。

例外的な状況、例えば、中断されたレースでレース後のセレブレーションは完了として認められる。

MotoGPクラス‐中断されたレースの順位
現状の規則では、最高峰クラスにおいて、中断されたレースの複数のリスタートが可能である。リスタートが可能でない状況では、5ラップ以上が完了していれば、前のレースの結果に基づいて結果が決定される。

中断されたレースのリスタート
グリッドポジションは最初のレースの終了順位に基づく。

1ラップ少ないライダーは、ピットレーンからスタート。
2ラップ少ないライダーは、リスタートすることができない。

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