ロングラップペナルティの導入が決定

オフィシャルテストでテストした後、ポジション後退などの罰則に替わる新たなペナルティを開幕戦から施行。

FIM国際モーターサイクリズム連盟は1日、グランプリ委員会がセーフティ委員会と協議した後、「ロングランペナルティ」の導入に関して合意したことを発表した。

決勝レース中、MotoGP™スチュワードがトラックリミット(コースアウト)や他の理由でポジション変更のペナルティを課す場合、(対象となるライダーと他車との距離など)不公平が生じる可能性や複数の違反を監視することが困難であることから、より公正かつ検証可能なペナルティを課すために、新たに「ロングランペナルティ」を導入する。

新たなペナルティ「ロングランペナルティ」は、全てのサーキットにおいて、通常のレーシングラインよりも数秒遅くなるトラックの安全なポイント(アスファルトが敷かれたコーナー外側のランオフエリア)に設置される。

ペナルティを課せられたライダーは、通知を受けてから3周以内に指定のエリアを通過しなければならず、そのラップで数秒(通常は2秒以上)に相当するペナルティが発生する。

ライダーが、例えば赤旗提示によりペナルティを完了できない場合、スチュワードは同等のタイムペナルティを適用できるように手順を整備する。

このペナルティは、スチュワードが利用可能な制裁のリストに追加され、主にトラックリミットの違反を対象とするが、適当と考える状況に適用することができる。

ポジション後退のペナルティに関して、スチュワードは引き続き、利用可能である。

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