オフィシャルウェブのシリーズ企画『In conversation with...(イン・カンバセーション・ウィズ...)』は、最終戦バレンシアGPで第17戦日本GPの右鎖骨骨折から復帰を果たしたアプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンを招待。相次ぐ怪我が原因で全22戦中8戦しか出走できなかったシーズンを振り返り、前向きな姿勢を示すと共に、タイトル奪回という目標に向けて挑戦することを力強く語った。
「今年は本当に、とても、とても、とても難しかったけど、大切なのは常に立ち直ること、最悪の時期から何かを学ぶこと。なぜなら、少なくとも、こういう悪い状況に陥れば、何かを学ぶことができるから。これが一番大切なこと。自分が思っていた以上に、このスポーツを愛していることを学び、本当にチャンピオンシップを勝ち取るために戦いたい。身体と精神が許す限り、僕はここにいる。」
「自分の中で変化しているのを感じる。トレーニングでもレースでも、もっと良いライダーになるために、100%を尽くしたい。また怪我をしない、また転倒しないという保証はない。それを自分ではコントロールできないけど、コントロールできるのは、もっと良いライダーになりたいという気持ち。もっと良いトレーニングをして、再び勝利に近づくためにあらゆることを尽くす。」
「勝利から学んだことは本当に小さなことだったけど、今の状況から学んだことは沢山あった。」
復帰したカタールで負傷
「カタールが一番厳しかったと思う。一番リスクが高かったから。レースへのモチベーションは常にあった。怪我をして、バイクに乗りたくなくなったら、もっと酷いことになるだろう。それは大きな問題。」
マルク・マルケスのカンバック
「確かに、偉大なカムバックの良い模範。自分をマルクと比べたくない。彼は全く違う人間で、違うライダーだけど、僕にもできると信じている。」
マルコ・ベッツェッキ2連勝
「アプリリアとマルコを嬉しく思う。彼らは素晴らしいグループだけど、彼にとって良い仕事が僕にとっても良い仕事とは限らない。僕は全く違うライダーなので、バイクに慣れるには時間が必要。」
「バイクのポテンシャルは素晴らしいと思う。僕自身のポテンシャルも素晴らしい。それを上手くまとめていく必要がある。」
「例えばミサノでのテストでは、とても良い感触を得ていたのに、日本でまた転倒してしまったのは残念。日に日に自信がついてきたと感じたから、今は怪我を少しでも治して、これまでの進歩を続けなければいけない。」
アプリリアライダー
「考えなければいけない。僕の状況を理解してくれているのが分かるから。僕たちは計画を正確に把握しているし、一緒に取り組んでいる。僕にとって、今の哲学は一度決断したら、最後までそれを貫くということ。周りには、僕のために戦ってくれる素晴らしいグループがいると思う。将来がどうなるかは分からないけど、今はアプリリアのライダーであり、これは僕の決断であり、最後まで戦い抜くつもり。」
ウインターブレイク
「普段はシーズンの終わりには精神的に疲れ果ててしまう。今年は例年以上。自宅でゆっくり休んでいたように思われたけど、全くそうではなかった。普段のシーズンよりもずっと長い時間仕事をしていたから、これからの数週間は休むつもり。本当に美味しいスペイン料理を沢山食べたい。それが本当に必要。」