オフィシャルテスト~ビニャーレスが38秒台の1番時計

モルビデッリ、マルケス、リンス、クアルタラロがトップ5。中上が19年型をテストで7番手に進出。

最高峰クラスのオフィシャルテストは17日、第7戦カタルーニャGPの開催地、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われ、最多の98ラップを周回した総合11位のマーベリック・ビニャーレスが今年のポールポジションタイム(1分39秒484)を大きく上回り、オールタイムラップレコード(1分38秒680)に接近する1分38秒967をセッション終了間際に記録した。

気温28度、路面温度54度まで上昇したドライコンディション。セッション開始の10時過ぎ、今季のベストリザルトとなる9位に進出した総合21位のティト・ラバットが先陣を切ってコースインすると、HRCでテストライダーを務めるステファン・ブラドル、4戦連続して転倒リタイアを喫した総合20位のフランセスコ・バグナイアらが次々にテストプログラムを開始。

ユイツ38秒台に進出したビニャーレスに続いたのは、総合12位のフランコ・モルビデッリ。78ラップを周回して、0.047秒差の2番手に進出すれば、初表彰台を獲得した総合7位のファビオ・クアルタラロは、56ラップの周回で0.461秒差の5番手。明日手術を受けた前腕の検査を受けるため、バルセロナ市内の大学病院を訪れる。

総合5位のバレンティーノ・ロッシは、チームメイトと共に新型エキゾーストをはじめ、エンジンブレーキ、パワーデリバリーのテストプログラムに取り組み、71ラップを周回して1.001秒差の14番手。

仕様が異なる3台が準備された総合1位のマルク・マルケスは、4コーナーで転倒を喫したが、80ラップを周回して0.290秒差の3番手。総合10位のカル・クラッチローと総合15位のホルヘ・ロレンソは、10番手と17番手。ロレンソは9コーナーで転倒を喫したが、テストプログラムを継続。

総合8位の中上貴晶は、59ラップを周回。チームメイトの19年型を試乗する機会があり、公式予選1の6番時計(1分40秒362)を大きく更新する1分39秒555、トップタイムから0.588秒差の7番手に進出。

総合3位のアレックス・リンスは、テストライダーのシルバン・ギュントーリがワイルドカード参戦で使用したアップデータ型のシャーシをテスト。75ラップを周回して0.367秒差の4番手に進出すれば、総合14位のジョアン・ミルは、セッティングを試して8番手。

決勝レースで4戦連続の転倒リタイアを喫した総合20位のフランセスコ・バグナイアは、13コーナーで転倒したが、ドゥカティ勢の最高位となる0.499秒差の6番手に進出。総合6位のジャック・ミラーは9番手。

新型フレームが投入された総合2位のアンドレア・ドビツィオーソと総合4位のダニロ・ペトルッチは、12番手と11番手。

KTM勢の最高位は、総合16位のヨハン・ザルコ。新型シャーシを試して15番手に進出すれば、総合9位のポル・エスパルガロは16番手。

今回のテストには、4メーカーから4人のテストライダーたちが参加。今季3度目のワイルドカード参戦を果たしたブラッドリー・スミスは、65ラップを周回して18番手。スズキのギュントーリは、69ラップを周回して23番手。HRCのブラドルは、84ラップを周回して24ラップ。まだ骨折した鎖骨が完治していないKTMのダニ・ペドロサは、51ラップを周回して25番手だった。

オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、20年を視野に入れた3種類と高温対策の2種類を含む、合計4種類のリアタイヤを準備。各チームがタイヤテストに取り組んだ。

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