新天地KTMで悪戦苦闘するザルコ

ヤマハのサテライトチームから2年連続して総合6位に進出した後、移籍先でKTM車への順応に苦戦。

2年連続して中量級でチャンピオンに輝いたヨハン・ザルコは、17年にヤマハのサテライトチーム、モンスター・ヤマハ・テック3から最高峰クラスに昇格。16年型のYZR-M1を使用して新人王を獲得。2年目も16年型を継続使用して、2年連続の総合6位に進出。

18年5月、KTMとの間で19年からの2年契約に合意すると、最終戦後のオフィシャルテストで初めてKTMのプロトタイプマシン、RC16を初走行。大きな注目が集まったが、「期待以上に悪かった」と、総合21番手に終わったテストデビューの感想を語ると、その後はヘレスのプライベートテストで総合19位。セパンのオフィシャルテストは総合17位。カタールのオフィシャルテストは総合19位。

開幕戦から第7戦カタルーニャGPまで15位、15位、13位、14位、13位、17位、10位。第8戦TTアッセンと第9戦ドイツGPは、最高峰クラスに進出してから初めての連続リタイア。前半戦9戦を終了した時点で、17年の総合6位(84ポイント)、18年の総合5位(88ポイント)を大きく下回る総合16位(16ポイント)に低迷。

17年にヤマハ車からKTM車に乗り換えたチームメイトのポル・エスパルガロは、「ブレーキングでリスクを冒し、バイクから最大限のパフォーマンスを引き出すために限界まで持っていく必要がある」と、助言を受けると、「普通の乗り方とは全く違うことをしなければいけないという印象がある」と、ライディングスタイルの改善が必要であることを自覚。

ホームレースの第5戦フランスGPからジャン=ミシェル・バイルをライダーコーチとして招聘。KTMは新型シャーシ、カーボン製スイングアーム、改良型エンジンを次々に投入し、鎖骨骨折から回復したテストライダーのダニ・ペドロサミカ・カリオと共に6月から本格的なテストプログラムを開始。KTMのモータースポーツディレクター、ピット・バイラーは、後半戦からバイクへの順応が進み、成績の向上を期待した。

50%割引で提供中の『ビデオパス』では、後半戦の緒戦となる第10戦チェコGPから最終戦バレンシアGPまで全カテゴリー全セッションを完全生中継で提供。
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