モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、6年前の13年に軽量級でタイトルを獲得したときのクルーチーフ、エステバン・ガルシアとのコンビを再結成。元軽量級王者のフリアン・シモンをライダーコーチとして招集した体制で、プレシーズンをスタート。
バレンシアのサーキット・リカルド・トルモで開催された昨年11月のオフィシャルテストで連日の1番手。カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された3月のオフィシャルテスト最終日に再び1番時計を記録して総合1番手に進出すると、開幕戦カタールGPでポールポジションを獲得。
スタートの出遅れが影響して7位。第2戦アルゼンチンGPは、表彰台争い中の終盤に後方から他車に追突される形で転倒リタイア。第3戦アメリカズGPはジャンプスタート。
第4戦スペインGPは3位。ヨーロッパラウンドの緒戦で今季初表彰台を獲得したが、第5戦フランスGPと第7戦カタルーニャGPで、再び後方から他車に追突されて転倒リタイア。
3度目の転倒リタイアを喫した後、タイトル争いは終わったと発言したが、週末に好感触を得たことを明かすと、翌日のオフィシャルテストでは、最多の98ラップを周回して1番手に進出。
そして、第8戦TTアッセンで昨年10月の第17戦オーストラリアGP以来となる優勝を達成。第9戦ドイツGPで1年ぶりとなる連続表彰台を獲得。
前半戦が終了した時点で、3戦の0ポイントが影響して、ヤマハ1年目の総合2位(129ポイント)、昨年の総合3位(109ポイント)に届かなかったが、ヤマハ勢の最高位となる総合5位(85ポイント)まで挽回。
後半戦は、1つでも多くの優勝と表彰台の獲得を目指す一方で、第10戦チェコGP後のオフィシャルテストで来季を視野に入れたプロトタイプマシンのテストに期待を膨らます。