18年王者として最高峰クラス7年目に挑むマルク・マルケスは、前半戦9戦を終了した時点で4年連続6度目となる総合1位に進出。開幕から9連勝を達成した14年に続き、日本GPでタイトル獲得に成功した16年と18年を上回るポイント数を稼ぎ、総合2位とのアドバンテージを広げた。
前半戦の優勝数は18年と同じ5勝。表彰台獲得数は13年、16年と同じ8度だったが、完走した全レースでトップ2入り。
公式予選1と2を含むフリー走行1からウォームアップ走行までの全62回のセッションでは、24回の1番時計を記録(38.7%)。14年の30回(47.6%)には及ばなかったが、15年の24回(38.0%)に並び、16年の16回(25.3%)、18年の22回(34.9%)を上回った。
トップ周回数を見れば、14年の132ラップ(58.1%)を上回り、過去最多となる142ラップ(63.9%)を記録。第2戦アルゼンチンGP、第4戦スペインGP、第9戦ドイツGPでは、オープニングラップからファイナルラップまで全周回をトップで通過していた。
18年シーズンまでは、フロントに硬めのタイヤを装着。今シーズンも硬めを選択する傾向が続いていたが、第5戦フランスGPでは柔らかめのタイヤを選び、オーバーヒートを回避するために、7ラップ目に前を走行していたジャック・ミラーを抜いて、ライバルを引き離していた。
18シーズンは、クラス最多の転倒数(23回)を記録。9戦を終えて11回を数えていたが、今シーズンは僅か6回。第5戦フランスGP公式予選2以降、4戦連続して転倒なし。その一方で頻繁に転倒を回避し、第9戦ドイツGPのフリー走行2ではリーンアングル(バンク角度)の最大傾斜角度(66度)を記録。
ホンダ勢の2番手に進出する総合9位のカル・クラッチローは、「マルクの走りを確認するためにデータを確認したけど、誰も彼の走りをすることができない。コーナーの進入、リーンアングル、フロントタイヤとリアタイヤのコントロールは、スペシャルだ」と、絶賛。
前半戦を4年連続6度目の総合1位で折り返したマルケスは、最高峰クラスで史上2人目となる6度目、オールクラスで史上6人目となる通算8度目のタイトル獲得に挑む。
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— MotoGP™ ???????? (@MotoGP) August 1, 2019
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